研究課題/領域番号 |
19K00660
|
研究種目 |
基盤研究(C)
|
配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分02080:英語学関連
|
研究機関 | 関西外国語大学 (2021-2023) 名古屋大学 (2019-2020) |
研究代表者 |
大室 剛志 関西外国語大学, 外国語学部, 教授 (70185388)
|
研究期間 (年度) |
2019-04-01 – 2025-03-31
|
研究課題ステータス |
交付 (2023年度)
|
配分額 *注記 |
3,380千円 (直接経費: 2,600千円、間接経費: 780千円)
2021年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
2020年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
2019年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
|
キーワード | 核と周辺 / 英文法 / 英語構文 / 生成理論 / 大規模コーパス / 半動名詞構文 / One's Way構文 / 関節疑問文 / 挿入節 / 構文イディオム化 / One’s Way 構文 / 共通点の抽出 / 文法 における拡張のメカニズム |
研究開始時の研究の概要 |
一定の挿入節、間接疑問文としてのif節、半動名詞構文、同族目的語構文、動作表現構文、One’s Way構文の6構文を取り上げ、これら6構文が英文法においてどれほどの核あるいはどれほどの周辺に位置づけられるのか、これらの各構文における核メンバーと周辺メンバーとしてどのようなものが同定されるのかを解明する。最先端の言語理論を押し進める実証面と理論面がバランスよく融合した研究成果が期待できる。4つの構文、半動名詞構文、同族目的語構文、動作表現構文、One’s Way構文の実証的な研究である大室(2018)に加えて、6つの構文に関して、実証面と理論面がバランスよく融合した集大成的研究が期待できる
|
研究実績の概要 |
本年度は、昨年度と異なり、学会への参加が久しぶりの対面参加復活となり、本科研を遂行していく上でも下記のように、いくつかの学会に対面で参加できたことは、一昨年度と昨年度と異なり、精神的には楽になった感がある。それでも、研究の進捗を劇的に進めることには困難があるため、再び1年度の延長を願った次第である。それでも、なんとか本科研のテーマである英文法と英語構文の核と 周辺に関する研究とも密接に関係する研究会や学会に参加しコメンテイターを務めることができたことは、本科研遂行上の研究情報を得ると同時に、斯界へも研究上の多少なりとも貢献ができたことになる。研究会としては、2023年8月28日に関西学院大学で開催された第9回史的英語学研究会において、小林亮哉(関西学院大学)助教、近藤亮一(弘前大学)准教授、山村崇斗(筑波大学)講師による3つの研究発表に対してコメンテイターとして助言、示唆を行うことができた。学会参加としては、2023年6月24日に関西外国語大学で開催された近代英語協会第40回大会のシンポジウム「英語史の事実か言語理論を検証する」というテーマのシンポジウムを聴講し、一定の有益な研究情報を得ることができた。更に、11月4日と5日の両日に東京大学駒場キャンパスで開催された日本英語学会第41回大会に参加し、松田佑治氏(名古屋学院大学)と高松龍氏(東京大学大学院生)の2つの研究発表を聴くことで、動的文法理論への理解を深めることができた。また、学内ではあるが、英語構文の核と周辺に関する研究として、 「英語の使役動詞の意味の中身を探る」を2023年8月4日に口頭発表した。更に英語語法文法学会からの要請に応える形で、招待論文(査読付き)「なぜこのような「変な」表現が英語では可能なのか」を『英語語法文法研究』30号に掲載していただいた。
|
現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
3: やや遅れている
理由
理由 本年度は、昨年度と異なり、学会への参加が久しぶりの対面参加復活となり、本科研を遂行していく上でもいくつかの学会に対面で参加できたことは、一昨年度と昨年度と異なり精神的には楽になった感がある。それでも、コロナ禍の影響はあり、研究の進捗を劇的に進めることには困難があるため、再び1年度の延長を願った次第である。それでも、学内ではあるが、英語構文の核と周辺に関する研究として、「英語の使役動詞の意味の中身を探る」を2023年8月4日に口頭発表した。更に英語語法文法学会からの要請に応える形で、招待論文(査読付き)「なぜこのような「変な」表現が英語では可能なのか」を『英語語法文法研究』30号に掲載していただいた。これらは、一定の研究成果と認められる。
|
今後の研究の推進方策 |
昨年度に続き、更に1年度研究期間を延ばしていただいたが、その1年度間で、昨年度同様、6つの構文の統語的、意味的属性を複数の最先端言語理論、生成文法の統語理論、概念意味論、生成語彙意味論、動的言語理論、構文文法などの観点から、細かく観察し、鋭く深く分析することで、6つの構文に関して、現代英語 での統語属性と意味属性に説明を与える計画である。当然、上記の複数の最先端言語理論の内容を、これまでの文献を理解するとともに、最新の文献までつぶさに読むことで、深く理解し、6つの構 文を分析できる程度まで、身につけなければならない。それには、本年度多少の研究成果が得られたにも関わらず、来年度相当に努力を重ねる必要がある。
|