研究課題/領域番号 |
19K00666
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分02080:英語学関連
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研究機関 | 宮崎公立大学 |
研究代表者 |
福田 稔 宮崎公立大学, 人文学部, 教授 (00228917)
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研究分担者 |
中村 浩一郎 兵庫教育大学, 学校教育研究科, 教授 (50279064)
古川 武史 福岡工業大学, その他部局等, 教授 (80238667)
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研究期間 (年度) |
2019-04-01 – 2024-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2023年度)
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配分額 *注記 |
4,420千円 (直接経費: 3,400千円、間接経費: 1,020千円)
2022年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
2021年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
2020年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
2019年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
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キーワード | 統語論 / カートグラフィー / ミニマリスト・プログラム / vP / 中間領域 / 主語 / 主格 / 属格 / 統語構造 / カートグラフフィー / 左周辺部 / 終助詞 / 格助詞脱落 / 焦点 / インターフェイス / 節構造 / 名詞句構造 / 名詞句 / vP構造 |
研究開始時の研究の概要 |
4つの具体的な問題や課題について研究を行い、中間領域を支持する議論を行う。 [1]論理的問題:中間領域を仮定することで生じる論理的問題を解決する [2]英語の分析:ゲルマン語派の英語の文法現象と構文の分析を通して、経験的根拠を示す。例えば、話題化、焦点化、右方移動などの移動の着陸地点を分析する。束縛関係や小節も分析の対象とする。 [3]日本語の分析:話題化、焦点化、かき混ぜの着陸地点、副詞の位置を分析することで、アルタイ語族である日本語から経験的根拠を示す。 [4]DPの中間領域:CPだけでなくDPも左周辺部があると指摘されているが、移動、削除、束縛などを考察して、DPにも中間領域があるのか解明する。
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研究成果の概要 |
VP構造を発展させたChomsky (1995)のvP構造に、中間領域(非項位置から成る左周辺部)があるという仮説を検証した。[1]論理的問題:vPの中間領域をミニマリスト・プログラムの併合によって派生が可能であると論じた。中間領域を仮定してもCPとvPの平衡性は維持される。[2]英語の分析:資料収集を通して、ゲルマン語派である現代英語において、中間領域を想定した分析が可能である見通しを得た。[3]日本語の分析:中間領域を想定した文構造分析が可能であると論じた。アルタイ語族である日本語での中間領域の経験的根拠を示した。[4]DPの中間領域:名詞句構造ても、中間領域を想定した分析が可能である。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
近年、生成統語論にはカートグラフィー分析とミニマリスト・プログラムという2大潮流がある。しかし、理論と記述のどちらを優先させるかと言う点で相反する側面がある。本研究は両者に跨るが、理論と記述のバランスの取れた研究を目指した。 なお、中間領域に関する研究は、(イタリック語派の)イタリア語の分析が主であったが、その他の語派の研究での検証が遅れていた。本研究では、これ以外の言語を分析したので、研究対象言語の偏りを是正する点でも貢献した。
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