研究課題/領域番号 |
19K00679
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分02080:英語学関連
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研究機関 | 大東文化大学 (2022-2023) 東北大学 (2019-2021) |
研究代表者 |
小野 尚之 大東文化大学, 外国語学部, 特任教授 (50214185)
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研究期間 (年度) |
2019-04-01 – 2025-03-31
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研究課題ステータス |
交付 (2023年度)
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配分額 *注記 |
4,420千円 (直接経費: 3,400千円、間接経費: 1,020千円)
2023年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
2022年度: 650千円 (直接経費: 500千円、間接経費: 150千円)
2021年度: 780千円 (直接経費: 600千円、間接経費: 180千円)
2020年度: 780千円 (直接経費: 600千円、間接経費: 180千円)
2019年度: 650千円 (直接経費: 500千円、間接経費: 150千円)
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キーワード | 語形成 / 形態論 / 語彙意味論 / 語形せい / 名詞 / 動詞化 / 事象 / 軽動詞 / 事象名詞 / 意味論 / 生成語彙 |
研究開始時の研究の概要 |
本プロジェクトは名詞から動詞をつくるプロセスにおける意味生成過程をを明らかにすることを目指す。一般に名詞は「もの」に名づけする機能をもち、動詞は現実の場面から一定の要素を切り取り、それらをひとまとまりの「こと」としてコード化する機能をもつ。したがって、名詞から動詞をつくるとは、個体であるものがいかに事象に組み込まれ、事象を表現する手段となるかという問題である。ここに事象統合という意味生成プロセスが関与する。以上を踏まえ、本研究は個体を表す名詞がいかに事象に結びつき、その事象を動詞の意味として組み込むかについて、日英語のデータを比較し、接辞化、転換、軽動詞に関わる意味生成を明らかにする。
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研究実績の概要 |
本研究は、名詞から動詞をつくるプロセスに事象統合(event integration)という意味の合成過程が広く関与することを実証的に明らかにすることを目的とする。名詞から動詞をつくるプロセスとは、名詞を基体とする接辞化、名詞から動詞への転換、さらに軽動詞構文までを含み、異なる言語現象でありながら、共通の原理が働いていることを示していきたい。本研究は、生成語彙意味論を理論的基盤とし、語彙の創造性を支える重要なしくみを、意味の共合成やタイプ強制といった観点から説明する。また、英語のみならず、日本語の分析によってもこの問題についての重要な示唆が得られることから、両言語の対照分析の観点から研 究を進めていく。 本年度は、これまでの研究成果を本にまとめるべく、原稿の執筆を進めた。原稿は2024年3月までに完成し、現在出版の準備を進めている。本の題名は、『形態論』となる予定で、今年の秋頃には出版予定である。本書では、英語と日本語の形態素の分析について、その多様なあり方を概観した上で、語彙的な意味や文法機能との関連で、動詞化や名詞化の問題を取り上げている。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
2: おおむね順調に進展している
理由
2023年度(令和5年度)は、当初の予定では研究の最終年度であったが、コロナ禍の影響により成果の発表が制限されたため研究期間を延長した。しかし、研究の進展としては遅れはないので、今年度(2024年度)は、書籍の出版による成果発表を予定している。
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今後の研究の推進方策 |
本研究の成果に基づき、今年度(2024年度)は書籍の出版による成果発表を予定している。原稿はすでに出版社に提出し、今後出版予定である。出版は翌年度になるかもしれないが、さらにもう一件、出版を予定している。
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