研究課題/領域番号 |
19K00702
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分02090:日本語教育関連
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研究機関 | 東京外国語大学 |
研究代表者 |
中井 陽子 東京外国語大学, 大学院国際日本学研究院, 教授 (60398930)
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研究分担者 |
大場 美和子 昭和女子大学, 文学研究科, 准教授 (50454872)
寅丸 真澄 早稲田大学, 日本語教育研究センター, 准教授 (60759314)
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研究期間 (年度) |
2019-04-01 – 2023-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2022年度)
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配分額 *注記 |
4,420千円 (直接経費: 3,400千円、間接経費: 1,020千円)
2021年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
2020年度: 650千円 (直接経費: 500千円、間接経費: 150千円)
2019年度: 2,600千円 (直接経費: 2,000千円、間接経費: 600千円)
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キーワード | 会話データ分析 / 教材開発 / インターアクション能力 / 映像教材 / 日本語教育 / 研究と実践の連携 / 会話教育 / 日本語教員養成 / ナラティブ / 初対面会話 / ロールプレイ / フォローアップインタビュー / 日本語学 |
研究開始時の研究の概要 |
録音・録画された会話をデータとして、そこで実際に何が起こっているかを客観的に分析することにより、人と人が会話しながらインターアクションを行う際の重要点を学び取ることが可能となる。そして、それをもとに自身のインターアクションの仕方を内省・改善していける。そこで、本研究では、以下の目標を掲げる。 (1)会話データ分析の手法を学ぶための分析用データを収集して分析例を示した教材開発を行う。 (2)開発した試用版教材を用いて、大学等で学ぶ日本人学生や日本語学習者を対象に授業を行い、いかに会話データ分析の視点を獲得し自身のインターアクション能力を向上させたか検証する。
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研究成果の概要 |
会話データ分析の手法を学び、自身のインターアクション能力を自律的に向上させるための教材開発を行った。主に、(1)インタビュー会話での聞き手の技能の印象調査、(2)初対面母語場面会話の話題区分調査、(3)母語場面、日韓・日中接触場面の初対面会話の分析、(4)日中社員のロールプレイの分析、 (5)日本語学習者の面接場面の分析、(6)母語場面と接触場面のナラティブの分析、(7)オンライン授業での中国人学習者による話し合いの分析、(8)話し合い研究の変遷の分析を行った。これらをもとに、教材開発を行い、『会話データ分析の実際-身近な会話を分析してみる』として出版を行い、様々な教育現場への共有を図った。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究で開発した教材は、会話データ分析の理論をふまえて、実際の様々な会話データをもとに具体的な分析練習を行い、より深く分析・考察が行えるため、初学者が段階的に会話データ分析の手法を体得できる。そして、その研究成果を日常生活で人と人を結ぶためのインターアクション能力向上に活かすことができる。さらに、本教材は、出版物として広く社会に公開したため、様々な教育現場で活用されることが期待できる。また、本教材を開発するに当たって、多様な会話データの分析を行ったため、それらの研究成果自体も今後の会話データ分析、日本語教育の分野に貢献できると言える。
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