研究課題/領域番号 |
19K00704
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分02090:日本語教育関連
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研究機関 | 東京農工大学 |
研究代表者 |
本郷 智子 東京農工大学, 学内共同利用施設等, 教授 (60401452)
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研究期間 (年度) |
2019-04-01 – 2022-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2021年度)
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配分額 *注記 |
2,860千円 (直接経費: 2,200千円、間接経費: 660千円)
2021年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
2020年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
2019年度: 650千円 (直接経費: 500千円、間接経費: 150千円)
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キーワード | マルチモーダル / 相互行為 / 理系コミュニティ / 日本語支援システム / 場 / オンライン支援システム / 理系大学コミュニティ / 活動体験 / コミュニケーション支援 / 複数言語話者 / 非言語行動 / マルチモダリティ / コミュニケーション |
研究開始時の研究の概要 |
本研究では、グローバル化が進む理系コミュニティにおける協働を活性化させる一助として、留学生を対象とした日本語支援システムの開発とその評価を行う。留学生が「場」に合わせて日本語によるマルチモーダルな相互行為を行っている場面を切り取ったビデオ素材群を集めたWebサイトを開発する。それを基盤として、日本人学生や留学生が写真・動画・テキストなどで同様の体験を共有し、日本におけるコミュニケーション活動や生活体験をお互いに振り返り、議論する場をつくる。Web空間と実空間を双方向に行き来するコミュニケーション支援システムをコミュニティ構築の観点から分析し評価を行う。
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研究成果の概要 |
本研究では、理系学生コミュニティのための日本語支援システムの開発とその評価を行うことを目的とした。留学生が「場」に合わせて日本語によるマルチモーダルな相互行為を行っている場面を切り取ったビデオ素材群を集めたWebサイトを開設した。サイト利用状況と利用者による評価を分析した結果、サイトが提供しているマルチモーダル性、インタラクティブ性は高く評価されていたが、サイトの閲覧と利用者の実際の言語生活とのつながりは弱かった。サイト内のコンテンツと連動する形で利用者の活動体験や意見を交換するシステムを構築し、オンライン世界と現実世界を相互に行き来する日本語支援を実現することが課題がとして見出された。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究では、留学生のみならず日本人を含めた理系大学コミュニティの成員全てを複数言語話者と捉え、言語行動・非言語行動を含む総合的なコミュニケーション教育の在り方を「場」に合わせたマルチモーダルな相互行為の実践という概念をもとに探った。理系留学生は、多くの研究場面において可能な限りのリソースにアクセスし、他者とコミュニケーションを行っている。それを前提としたコミュニケーション教育の方法を構築した。また、自らのコミュニケーション体験を学生同士が共有する場において、言語のみならず、写真、図、動画等のモードを活用することで、創発性を生かす支援システムともなった。
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