研究課題/領域番号 |
19K00718
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分02090:日本語教育関連
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研究機関 | 大東文化大学 |
研究代表者 |
前田 理佳子 大東文化大学, 外国語学部, 講師 (10324732)
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研究期間 (年度) |
2019-04-01 – 2021-03-31
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研究課題ステータス |
中途終了 (2019年度)
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配分額 *注記 |
4,290千円 (直接経費: 3,300千円、間接経費: 990千円)
2021年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
2020年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
2019年度: 1,690千円 (直接経費: 1,300千円、間接経費: 390千円)
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キーワード | 減災のための「やさしい日本語」 / 媒体特性に適合した「やさしい日本語」 / マルチモーダル時代の「やさしい日本語」 / 減災のための「やさしい日本語」使い手育成 / 減災のための「やさしい日本語」学習リソース / 減災のための「やさしい日本語」教材 / 減災のための「やさしい日本語」学習プロセス |
研究開始時の研究の概要 |
減災のためのコミュニケーションを支える「やさしい日本語」の使い手を育成するカリキュラムの改善・更新を行う。 第一に、適切な学習リソースを整備・提供する。場面、媒体、コミュニケーションの参加者等に即した調整を行う力を養うために十分な質・量を備えたリソースをめざす。これには、学習者が学習に投じられる期間等に応じた教材を含む。第二に、リソースを活用して、自律的に学習を継続・深化させる方略を獲得できるカリキュラムをデザインする。第三に、カリキュラムの質の向上のために、参加者の学習プロセスと学習成果を記述し、カリキュラムの有効性・妥当性を検証し、さらなる改善点を見出すことをめざす。
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研究実績の概要 |
これまで申請者が行ってきた「やさしい日本語」案文作成ワークショップにおいて用いてきた素材と、カリキュラム・デザインにおける問題点を洗い出し、改善・更新を試みた。 案文作成における留意点を「やさしい日本語」の「規則」として提示するより前に、ワークショップ参加者に、日常の業務や日本語に不慣れな外国人と接する際に生じたミス・コミュニケーション等の具体的な事例を予め提供していただき、場面に即した媒体の選択、複数の媒体の併用、それぞれに応じた案文をグループワークで考案してもらうことができた。これによって、情報の取捨選択と媒体の決定、多言語情報と並存させる発信方法、場面の特性と「やさしさ」の調整、媒体の組み合わせを総合して検討することによって、どのような発信がふさわしいかをワークショップ参加者自らが発見するプロセスを創り出すことができた。ワークショップの運営方法に関して複数の方向性を得たが、対面場面における会話管理と各種のコミュニケーションツールの併用を実効性あるものにするための方略をワークショップに盛り込むことを積極的に検討しうる段階にあることがわかった。 「やさしい日本語」の使い手であろうとする人々が「やさしい日本語」リソースに容易にアクセスできることをめざしたウェブサイトの構築にも着手して、試行版を研究協力者間で検討中である。これまで蓄積した案文データベースを含め、研究成果の公開をウェブ上で行う準備を進めることができた。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
3: やや遅れている
理由
ワークショップで参加者が産出した案文データを収集する計画であったが、まだ機会を得ていない。研究参加に関する同意を得るプロセスを丁寧に扱いたい。また、改訂教材の試行使用を今後も重ねて教材化を行う計画だが、汎用性の高いものとすべきか、参加者のニーズに併せて個別最適化が柔軟に行えるような形式にするか、双方を兼ね備えたものにすべきか検討中である。 COVID-19の影響下で、非対面場面でのコミュニケーション方略の重要性が従来より一層明らかになり、カリキュラムに明示的に反映させる必要が増したが、どの程度の力点を置くべきか、目下検討中である。ワークショップ運営に関しては集合対面式を主に考えてきたが、Web会議システム等を使用する場合やオンラインeラーニングシステムを視野に入れてカリキュラムデザインを行う必要性が増したと判断している。連携研究者佐藤和之氏主宰の弘前大学社会言語学研究室が運用していたeラーニングシステムの改良版制作を目下検討中である。
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今後の研究の推進方策 |
研究会のウェブサイト構築・維持に投入できる人員の拡充を行う。サイト制作の専門家の助力を得る。
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