研究課題/領域番号 |
19K00724
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分02090:日本語教育関連
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研究機関 | 鈴鹿大学 (2021-2022) 関西大学 (2019-2020) |
研究代表者 |
山本 晃彦 鈴鹿大学, 国際地域学部, 助教 (60781804)
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研究分担者 |
末吉 朋美 関西大学, 国際教育センター, 留学生別科特任常勤講師 (20761034)
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研究期間 (年度) |
2019-04-01 – 2023-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2022年度)
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配分額 *注記 |
3,120千円 (直接経費: 2,400千円、間接経費: 720千円)
2021年度: 520千円 (直接経費: 400千円、間接経費: 120千円)
2020年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
2019年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
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キーワード | 自律的動機づけ / 学習の記録 / 留学生 / 振り返り / 動機づけ / 自律的 / 自己評価 / 日本語学習者 |
研究開始時の研究の概要 |
本研究は日本語学習者の動機づけの変化の過程に注目し、学習者が自身をどのように自律的に動機づけているかを探ることを目的とする。日本語上級クラスで行っている「学習の記録」をもとに、動機づけに関するコメントを抽出し分析を進める。さらに、教師の働きかけは学習者の自律的動機づけにどのような影響を与えているのかについても検討する。本研究によって学習者の自律的動機づけの構造が解明されれば、学習者に適した支援を行うことができ、ひいては円滑なクラス運営につながるであろう。
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研究成果の概要 |
本研究は日本語学習者が自身の動機づけをどのようにコントロールしているのかを明らかにすることを目的とした。分析には学習者の「学習の記録」を用いた振り返り活動のコメント、自律的動機づけ質問紙調査、学習者および担当教師へのインタビューを用いた。 調査の結果、動機づけの高い学習者は、自身の有能感を確認するとともに、弱点を分析し、具体的な課題を自身に与えていた。また、教師との交流(質問や意見交換)を活発に行うことによって、他者を自身の動機づけに有効活用していることがわかった。さらに、自律度の高さは自律的動機づけの向上・維持もさることながら、非自律的動機づけの抑制に負うことが大きいことがわかった。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
これまで学習者自身の内発的動機づけを高めることが、学習者の自律性を高めていくことと考えられてきた。しかし、本研究によって、学習者の自律性を高めていくためには非自律的動機づけを抑制することの重要性が明らかになった。自ら学習を選択した留学生が多いため、自律的動機づけが高い学習者が多いが、その発達段階はいくつかのタイプに分類される。各学習者が現在どのような自律的動機づけの段階にあるかがわかれば、教師がその学習者に対して、どのような働きかけを行えばよいかの目安にもなろう。
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