研究課題/領域番号 |
19K00725
|
研究種目 |
基盤研究(C)
|
配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分02090:日本語教育関連
|
研究機関 | 園田学園女子大学短期大学部 |
研究代表者 |
吉永 尚 園田学園女子大学短期大学部, その他部局等, 教授 (70330438)
|
研究分担者 |
杉村 泰 名古屋大学, 人文学研究科, 教授 (60324373)
|
研究期間 (年度) |
2019-04-01 – 2022-03-31
|
研究課題ステータス |
完了 (2021年度)
|
配分額 *注記 |
4,290千円 (直接経費: 3,300千円、間接経費: 990千円)
2021年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
2020年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2019年度: 1,690千円 (直接経費: 1,300千円、間接経費: 390千円)
|
キーワード | 介護の現場で用いられるオノマトペ / オノマトペの形態と意味の関与 / 促音終止型 撥音終止型 畳語型 / オノマトペの日中対照 / 体感を表すオノ マトぺの教育 / 体感を表すオノマトペの日中対照 / 体感を表すオノマトペの教育 / 体感を表すオノマトペ / 促音終止型 / 撥音終止型 / 畳語型 / 体感を体感を表すオノマトペの教育 / 介護用語のやさしい日本語 / 心身の状況を表すオノマトペ / 痛覚や触覚を表すオノマトペ / 形態的特徴と意味の相関 / 心身の擬態語 / 擬態語の形態と意味の相関 / オノマトペの習得研究 / 擬態語の言語対照 / 医療福祉の用語 |
研究開始時の研究の概要 |
心身の状態を表すオノマトペに特化した習得研究は未だ希少であり形態と意味・用法の関係についても体系的な研究は殆どない。国際的な医療福祉人材の養成は喫緊の課題であるが、特に痛覚を表わすオノマトペの理解は重要であり、形態と意味・用法の関係性を明らかにすることは、効率的指導に有効である。また、心身の状態を表すオノマトペの他言語対照も体系的な先行研究がなく、是非必要であると考える。心身の状態を表すオノマトペの使用実態や習得状況の言語調査に基づいて、言語対照の観点を踏まえて言語分析を行い、成果を教授法やビジュアル教材の開発などに応用する。言語コーパスを構築・公開し、不足している現場のデータ供与に貢献する。
|
研究成果の概要 |
オノマトペ研究において、感情・感覚などの心身状態を表す擬態語に特化した研究は未だ少ない。本研究ではこれらの語彙を語形により分類し、それぞれの意味特徴を観察し、語形と意味の相関について考察した。擬態語オノマトペは習得面での難易度が高い分野とされているが、医療福祉人材の養成においては使用頻度が高く教育の必要性が注目されており、初級からの導入も検討されている。中国語話者日本語学習者に実施した質問紙調査により、語形と意味の関係を導入内容に入れた場合の方が理解・定着が促進されることが実証された。オノマトペの効率的な指導方法として、形態と意味の関与を内容に入れた体系的な指導が有効であることを提唱する。
|
研究成果の学術的意義や社会的意義 |
研究データが僅少である心身状態を表す擬態語オノマトペの語形と意味の相関について考察を加えた。従来の語形と意味の関与に関する論考は研究者自身の直感的判断に基づくが、日本語母語話者に言語調査を実施し関係性を実証した。また、中国人日本語学習者においてオノマトペの習得が困難であることの原因として擬態語に対応する語彙が存在せず痛覚など心身の状況を細かく表現する習慣がないことによる母語干渉と判断した。初期段階で指導内容に形態的な意味特徴を導入することによりオノマトペの理解・定着が促進されることを同一レベルのクラスで実証し、喫緊の課題である医療福祉人材教育において効率的な指導法となりうることを提唱した。
|