研究課題/領域番号 |
19K00728
|
研究種目 |
基盤研究(C)
|
配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分02090:日本語教育関連
|
研究機関 | 山形大学 |
研究代表者 |
内海 由美子 山形大学, 学士課程基盤教育院, 教授 (20292708)
|
研究分担者 |
澤 恩嬉 東北文教大学, その他部局等, 准教授 (50389699)
|
研究期間 (年度) |
2019-04-01 – 2023-03-31
|
研究課題ステータス |
完了 (2022年度)
|
配分額 *注記 |
1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
2021年度: 520千円 (直接経費: 400千円、間接経費: 120千円)
2020年度: 390千円 (直接経費: 300千円、間接経費: 90千円)
2019年度: 390千円 (直接経費: 300千円、間接経費: 90千円)
|
キーワード | 外国出身保護者 / 幼稚園・保育園 / 日本語支援 / やりとり / 連絡帳 / エンパワーメント / 日本語使用 / 日本ご支援 / 幼稚園 / 保育園 |
研究開始時の研究の概要 |
本研究は、日本語がほとんどできない外国出身保護者と、幼稚園・保育園とのやりとり(口頭コミュニケーションと連絡帳等による書き言葉のコミュニケーション)を対象にする。本研究では、①やりとりの項目を網羅し、問題点を明らかにするとともに、緊急性・重要性の観点から、やりとり内容の重み付けを行う。②外国出身保護者に必要な支援について、エンパワーメントの観点から、保護者自身による発信に対する支援のあり方を探る。
|
研究成果の概要 |
日本語教育だけでなく、保育・幼児教育の分野での、外国出身保護者を対象とした研究論文や調査報告の収集を行った。外国出身保護者を対象としたアンケート調査と、幼稚園・保育園の保育士を対象とした調査は、新型コロナウイルス感染症の流行の終息が見えないため、断念した。外国出身保護者が園とやりとりする際の日本語使用を支援するサイト「連絡帳を書こう!」のポルトガル語版とタイ語版のページを作成し、サイト全体の見直しを行った。ベトナム出身保護者の急増を考えると、ベトナム語版のページの作成が急務と思われたが、日本で子育て経験のあるベトナム出身翻訳者にアクセスすることができなかった。
|
研究成果の学術的意義や社会的意義 |
外国につながる子どもに対する支援は、近年、急速に研究成果が蓄積されているが、外国出身保護者に対する支援、とりわけ、保護者に必要な日本語習得支援は非常に少ない。保護者が能動的に園とのやりとりに関与し、自分の思いを伝え、自信を持って子育てができるようになるためには、このような研究と支援は急務であり、本研究は独自性があると言える。本研究の成果によって、外国出身保護者が園とのやりとりに自信を深め、自分の手で子育てしているという実感が持てれば、保護者の精神的な安定が得られると期待される。これは外国につながる子どもの生活・学習環境を整えるという点でも大きな意味を持つものと思われる。
|