研究課題/領域番号 |
19K00729
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分02090:日本語教育関連
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研究機関 | 茨城大学 |
研究代表者 |
池田 庸子 茨城大学, 人文社会, 教授 (30288865)
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研究分担者 |
坂野 永理 岡山大学, 全学教育・学生支援機構, 特命教授 (30271406)
坂井 美恵子 大分大学, 国際教育研究推進機構, 教授 (60288868)
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研究期間 (年度) |
2019-04-01 – 2024-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2023年度)
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配分額 *注記 |
4,160千円 (直接経費: 3,200千円、間接経費: 960千円)
2022年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
2021年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
2020年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2019年度: 780千円 (直接経費: 600千円、間接経費: 180千円)
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キーワード | 日本語教育 / 多読 / 初級 / 教材作成 / 実践研究 / 多読教材の作成 / 国際シンポジウム / 多読教材の公開 / 読解教育 / 教材研究 / 動機付け |
研究開始時の研究の概要 |
本研究では、学習者の「読みたい」という意欲を育む授業が重要であると考え、実現の方策として多読教育に着目した。日本語学習者を対象にアンケート及び聞き取り調査を行い、読むことに関する意識、興味、学習環境に関して探索的な調査を行う。同時に、どのような教材が読む意欲を高めるのか、多読用教材の語彙、文型、難易度やジャンルに関する分析を行う。さらに、多読教育が学習者と教師にもたらす影響と変容に関して、アンケートと聞き取り調査をもとに明らかにする。学習者、教材、教師を対象とした包括的な調査研究により、これからの読解教育に関する提言を行う。
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研究成果の概要 |
本研究では、日本語多読教育における、学習者、教師、教材に関して包括的かつ探索的調査・分析を行った。(1)学習者にインタビュー調査を行い、読書が苦手な学習者であっても多読経験を通じて読書を肯定的に捉える意識の変化が見られたことを明らかにした。(2)多読実践を行っている教師は、多読について大学カリキュラムにおいても、学習者個人への対応においても、多様な学習者を受け入れるインクルーシブな学びとして捉えられていることを指摘した。(3)多読教材に関しては、日本語段階別読み物に関する語彙・難易度・ジャンルに関する包括的な分析を行うとともに、日本語段階別読み物を作成した。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
日本語教育における多読教育の可能性について、学習者、教師、多読教材に関して包括的な研究を行った。本研究では、多読の経験が学習者や教員にどのような意識の変容をもたらしたか調査し、読む過程自体を楽しむ学習者の意識の変容や、多様な学習者が共に学ぶことを可能にする方法として多読の可能性を指摘した。 さらに理解しながら楽しく読むことを可能にする段階別読み物とはどのような読み物か、出版されている日本語段階別読み物の語彙や難易度等も分析し、日本語の段階別読み物作成のための基礎研究を行うとともに、初級日本語学習者用の段階別読み物を作成した。
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