研究課題/領域番号 |
19K00734
|
研究種目 |
基盤研究(C)
|
配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分02090:日本語教育関連
|
研究機関 | 横浜国立大学 |
研究代表者 |
金 蘭美 横浜国立大学, 国際戦略推進機構, 准教授 (50757292)
|
研究分担者 |
川村 よし子 東京国際大学, 言語コミュニケーション学部, 教授 (40214704)
金庭 久美子 立教大学, 日本語教育センター, 特任准教授 (60733772)
|
研究期間 (年度) |
2019-04-01 – 2023-03-31
|
研究課題ステータス |
完了 (2022年度)
|
配分額 *注記 |
4,290千円 (直接経費: 3,300千円、間接経費: 990千円)
2021年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
2020年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
2019年度: 2,210千円 (直接経費: 1,700千円、間接経費: 510千円)
|
キーワード | 作文支援 / 段階別学習 / 自律学習 / データ収集システム / メール文作成 / メール文タスク / 独習 |
研究開始時の研究の概要 |
本研究の目的は、初級日本語学習者が独習でもステップアップしながら学べる作文支援を可能にすることである。そのために、日本語母語話者と学習者のメール文の相違やメールタスクの難易度を明らかにしたうえで、初級からでも段階別かつ自律学習が可能な段階別学習型作文支援システムを開発する。なお、本システムでは、初級学習者のためのメール文を扱う。 1年目にはデータ収集システムを開発するとともに、このシステムを用い日本語母語話者と学習者の複数のメール文を収集し、分析を行い、両者の相違や各タスクの難易度を明らかにする。2年目は段階別学習型作文支援システムの開発を行う。3年目は評価実験を経て、web上で公開する。
|
研究成果の概要 |
本研究では「段階別学習型作文支援システム」の構築を目指し、メール文データを収集するデータ収集システムと、学習者が実際に作文の練習ができる作文支援システムの二つのシステムを開発した。データ収集システムでは日本語母語話者と学習者を対象に基礎データとなるメール文を収集し、タスク毎に必須語彙・表現と誤使用を抽出し、リスト化した。また、問題点ごとにアドバイスのための説明文を書き加えた。リストは「作文支援システム」に搭載し、一連の運用実験の後、アドバイス項目の修正や表現の見直しを行った上で、本サイト「さくらだより」を完成させ、一般公開を開始した。 https://sakuradayori.chuta.jp/
|
研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究で開発した「段階別学習型作文支援システム」(以下「さくらだより」)は、日本語学習者はメール文の書き方を学ぶための自律学習のツールとして使うことが可能であり、また教師は授業時にこれを用いて教えることも可能である。そのため、日本語教育の現場に貢献できるシステムである。 日本語教育の現場の限られた時間の中でメール文の学習機会を複数回提供することは時間的に難しいのが現状である。「さくらだより」は、Web上で一般公開しており、国内外の学習者にメール文の練習ができる機会を広く提供するとともに、アドバイスもあり、レベルアップしながら学べるため、モチベーションの向上や日本語力向上にも貢献できると考える。
|