研究課題/領域番号 |
19K00738
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分02090:日本語教育関連
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研究機関 | 神戸大学 |
研究代表者 |
落合 知子 神戸大学, 国際人間科学部, 准教授 (50624938)
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研究分担者 |
久保田 真弓 関西大学, 総合情報学部, 教授 (20268329)
吉富 志津代 武庫川女子大学, 文学部, 教授 (20608559)
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研究期間 (年度) |
2019-04-01 – 2023-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2022年度)
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配分額 *注記 |
1,950千円 (直接経費: 1,500千円、間接経費: 450千円)
2021年度: 780千円 (直接経費: 600千円、間接経費: 180千円)
2020年度: 520千円 (直接経費: 400千円、間接経費: 120千円)
2019年度: 650千円 (直接経費: 500千円、間接経費: 150千円)
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キーワード | 継承語教育 / 母語教育 / 学習環境デザイン / 還流移民 / 加算的バイリンガル / 民族言語的バイタリティ / 継承語の資産性・資源性 / ICT / ライフストーリー調査 / 継承日本語 / TEM / SNSバイリンガルネットワーク / ライフストーリー / バイリンガルビデオレター / 母語 / TEA / 現地社会に開かれた母語教室 / TEA(複線径路等至性アプローチ) |
研究開始時の研究の概要 |
本研究ではICTを活用し、日本、韓国、ベトナム、ボリビアで複言語能力を育もうとする外 国人青少年と支援者によるグローバルネットワークを形成することで下記の成果を得る。 ① 言語コミュニティを可視化することで言語学習を動機付ける学習環境をデザインする。 ② 複言語能力を獲得し、加算的バイリンガルに成長した青少年のライフストーリーを分析 し、その成功要因を析出する。 ③ 上記の調査・研究活動から得られた知見を外国人青少年当事者・関係者に広く発信する。
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研究成果の概要 |
神戸におけるベトナム系コミュニティにおいてベトナム継承語教室の卒業生へのライフストーリー調査を行い、移民1.5世~2世にかけてのベトナム系若者の思春期の継承語学習意欲の低下とその後の回復のメカニズムを探った。 またコロナ禍の期間、沖縄における日系移民への継承語・継承文化支援を観察調査した結果、継承日本語を伝え、日西バイリンガルを輩出しているボリビアサンタクルス市近郊のオキナワ移住地での継承語教育及びコミュニティの在り方に注目し、現地調査及びオンラインでのインタビュー調査を重ね、バイリンガルを育成するコミュニティとボリビアー沖縄‐横浜の鶴見のネットワークの存在を明らかにし、研究を継続している。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
継承語学習動機の低下と高揚のメカニズムを明らかにし、継承語学習者にとって重要なルーツの文化と移住先の間のグローバルネットワークの存在を明らかにした。ボリビアー沖縄‐横浜の鶴見のネットワークと加算的バイリンガル育成のメカニズムについては現在も調査が進行中である。 またこうした知見を当事者・保護者・学校教員・行政関係者に向けての研修講師、招へい講演講師を意識的に勤め、継承語育成のための共通理解の普及に努めた。2023年度以降も研究成果の発表を継続する予定である。
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