研究課題/領域番号 |
19K00740
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分02090:日本語教育関連
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研究機関 | 九州大学 |
研究代表者 |
小山 悟 九州大学, 留学生センター, 准教授 (50284576)
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研究期間 (年度) |
2019-04-01 – 2023-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2022年度)
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配分額 *注記 |
1,950千円 (直接経費: 1,500千円、間接経費: 450千円)
2021年度: 650千円 (直接経費: 500千円、間接経費: 150千円)
2020年度: 650千円 (直接経費: 500千円、間接経費: 150千円)
2019年度: 650千円 (直接経費: 500千円、間接経費: 150千円)
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キーワード | 日本語教育 / 批判的思考 / コンテントベース(CBI) / 説明活動 / デザイン実験 / コンテントベース / 知識構成型ジグソー法 / CBI / 説明実践 / 他者説明 |
研究開始時の研究の概要 |
本研究では、学習科学の分野で近年広く用いられるようになったデザイン実験という新たな研究手法を採用し、視点取得モデルに沿って、聞き手の視点と理解状況を意識した説明ができるようになるための指導法の開発を行う。そして、その説明がどの程度聞き手に理解されたかだけでなく、①話し手自身の理解も深めているかどうか(教え手学習効果)や、②その説明が起点となって話し手の知識構築につながるような認知的な葛藤やメタ認知的な省察が生じているかどうかも検証し、その成果を授業デザインの基本原則としてまとめることを目標とする。
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研究成果の概要 |
本研究は、コンテントベースの日本語授業に知識構成型ジグソー法(三宅他 2017)をベースにした「教え合い」と「話し合い」の活動を導入することによって、学生たちの批判的思考を促す新たな教授法を開発しようとする一連の研究の一部である。本研究では聞き手の存在を意識した説明を引き出すための指導のあり方をテーマに、学習方略や第二言語習得の研究知見に基づいて検討を行った、結果、最も効果的だったのは事前に資料を読んで、内容を理解・整理させておくことであった。これは説明すべき内容の正確な理解が伝わる説明の大前提であり、留学生対象の実践では教室内の指導だけでは限界があることを示している。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
ジグソー法を用いた実践は日本語教育でも数例報告があるが、いずれも協同がテーマであり、批判的思考力の育成に焦点を当てたのものはない。また、他者との対話を通じて学生たちの批判的思考を促そうとする試みもクリティカル・ペダゴジーを中心にいくつか報告があるが、そのほとんどは個々の教員による試みの段階に留まっており、その後どのような改善を行い、結果どのような変化が生じたのかについては触れられていない。そのため、研究成果が教育現場に還元されているとは言い難い状況にある。本研究の最終目標は、実践と改善を繰り返す中で誰にでも利用可能な授業デザインの原則を引き出すことにあり、そこに本研究の社会的意義がある。
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