研究課題/領域番号 |
19K00745
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分02090:日本語教育関連
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研究機関 | 茨城大学 (2021-2023) 早稲田大学 (2019-2020) |
研究代表者 |
福村 真紀子 茨城大学, 理工学研究科(工学野), 助教 (50835866)
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研究分担者 |
三代 純平 武蔵野美術大学, 造形学部, 教授 (80449347)
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研究期間 (年度) |
2019-04-01 – 2024-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2023年度)
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配分額 *注記 |
2,210千円 (直接経費: 1,700千円、間接経費: 510千円)
2021年度: 650千円 (直接経費: 500千円、間接経費: 150千円)
2020年度: 780千円 (直接経費: 600千円、間接経費: 180千円)
2019年度: 780千円 (直接経費: 600千円、間接経費: 180千円)
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キーワード | 地域日本語教育 / 官学民協働プロジェクト / 実践研究 / 公共日本語教育 / 多文化共生 / 教育実践の可視化 / 多文化共生社会 / 官学民連携プロジェクト / 官学民共同プロジェクト / 子育て支援 |
研究開始時の研究の概要 |
本研究では、地域で主に日本人の市民ボランティアが定住外国人に日本語を教える教育(以下、地域日本語教育)のあり方を再考し、行政(官)と大学(学)と市民(民)が連携して行う協働プロジェクトの意義と課題を探る調査を行う。 本研究の目的は、①地域日本語教育の一環として運営する官学民協働プロジェクトが多文化共生社会の実現にどのように貢献できるのか、②①の官学民協働プロジェクトの意義や課題をどのように地域日本語教育に携わる当事者に伝え、社会に還元できるのか、の2点を明らかにすることである。 本研究は、地域日本語教育を誰もが参加できる開かれた活動へと変化させ、多文化共生社会の実現へ寄与することを目指す。
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研究成果の概要 |
多様な国、地域にルーツを持つ親子を対象とし、「遊び」をテーマにした交流会を年に1回、官学民連携で実施した。研究期間中、コロナ禍にみまわれ2年間研究期間を延長し、オンライン1回、対面2回イベントを開催した。イベントの企画、実施、振り返りのプロセスを省察することを通して、論文2本を発表、研究発表を5回(内、国際学会は3回)、講演会での発表を2回行った。研究期間全体を通した成果としては、協働の担い手を拡大できたこと、毎回のイベントで作成した動画を研究発表や講演会で参加者に視聴してもらって意見交換を行い、多文化共生に向けた地域日本語教育の新しい在り方について一石を投じることができたことがあげられる。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
学術的な成果として、日本語教育の担い手として日本語母語話者が非母語話者に明示的、体系的に日本語を教え続けるという、多くの地域日本語教室で行われている実践に対し、交流を主軸としたことばの活動という新たな地域日本語教育の在り方を提示できたことがあげられる。 また、社会的意義として、官学民が連携して多角的に一つのイベントを企画、開催するプロセスにおいて、他領域の課題を理解して共有するという公共性が醸成された。具体的には、日本語教育はその専門家のみが担うのではなく、市の職員も地域の日本語教育の担い手であるという認識を持つに至った。同時に日本語教育の専門家も地域の生涯教育の担い手であるという認識も持てた。
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