研究課題/領域番号 |
19K00750
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分02090:日本語教育関連
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研究機関 | 南山大学 |
研究代表者 |
鎌田 修 南山大学, 人文学部, 研究員 (20257760)
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研究分担者 |
立部 文崇 周南公立大学, 経済学部, 准教授 (10724081)
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研究期間 (年度) |
2019-04-01 – 2024-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2023年度)
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配分額 *注記 |
4,290千円 (直接経費: 3,300千円、間接経費: 990千円)
2021年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
2020年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2019年度: 1,820千円 (直接経費: 1,400千円、間接経費: 420千円)
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キーワード | 雑談力 / 接触場面 / 3者間会話 / プロフィシェンシー / 第二言語習得 / 人間関係の維持 / 自然発話 / ロールプレイ / 雑談 / ロールカード / 3者間による雑談 / 人間関係の構築、維持 |
研究開始時の研究の概要 |
現在、多くの場で特定の目的をもたない「雑談」の重要性について議論されている。これは、日本語で行われる発話の大部分が雑談と呼ばれる特定の目的をもたないものであることが、指摘されたことに始まる。しかし、この「雑談」を日本語学習者がどのように習得していくのかは全く議論されていない。本研究では、自然談話習得研究の一環として日本語を学ぶ非日本語母語話者(NNS)がどのような雑談を行うのかをレベルごとに記述、分析する。NNSの会話能力の指標としてはOPIを用いる。OPIにおける各レベルのNNSが、どのような雑談を行うのかを雑談の発話データを収集し、特徴を分析する。
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研究成果の概要 |
何気なく交わされる雑談にはその内容如何に関わらず人と人を結ぶ根源的な言語運用能力が内包されている。本研究は、日本語を第二言語として使用する非母語話者にとっても欠かせないこの能力の発達過程を調査し、彼らのコミュニケーション能力向上に資する成果を目指した。いかに雑談を始め、維持し、そして収束させるかという点について二者間、さらに三者間の会話データを収集し分析を試みた。コロナ禍での調査研究であり、課題を残す結果になったが、ある程度の成果は得られたと思う。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
昨今の日本語教育の広がりの中、とりわけ、IT技術の進歩はともすれば翻訳機に頼ったコミュニケーションの可能性を大きくしてしまう一方、実際の生活場面での直接的な人と人とのつながりを希薄にもしてしまっている。それは日本人同士の場合だけでなく、日本に滞在、居住する外国人についても該当する問題でもある。本研究の成果は日本語を介したコミュニケーションを行う人々(母語話者、および、非母語話者)の相互理解をその原点から探り、その向上に寄与するものである。
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