研究課題/領域番号 |
19K00772
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分02100:外国語教育関連
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研究機関 | 東洋大学 |
研究代表者 |
成岡 恵子 東洋大学, 法学部, 准教授 (90553769)
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研究期間 (年度) |
2019-04-01 – 2023-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2022年度)
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配分額 *注記 |
1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
2021年度: 130千円 (直接経費: 100千円、間接経費: 30千円)
2020年度: 260千円 (直接経費: 200千円、間接経費: 60千円)
2019年度: 780千円 (直接経費: 600千円、間接経費: 180千円)
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キーワード | 小学校英語教育 / 家庭学習 / フォニックス / 読み聞かせ / 英会話 / アクションリサーチ / オンライン学習 |
研究開始時の研究の概要 |
本研究は、小学校低学年から英語の授業を導入している学校に通う児童にとって、持続可能な英語の家庭学習法とはどのようなものかを調査するアクションリサーチである。小学校1年生から英語の授業を実施する小学校に通う児童およびその保護者の協力を得て、自宅で英語の家庭学習を行ってもらう。(1)簡単な英語表現や質問を意識して使う、(2)英語絵本の読み聞かせを行う、および(3)フォニックス教材を使った文字指導をする、を家庭で実施してもらい、進捗状況や感想を保護者に毎週、聞き取り調査をする。児童が英語を身近に感じ、得意意識を持ちつつ、インプットを増やす習慣付けがなされるような、持続可能な学習方法を明らかにする。
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研究成果の概要 |
本研究は、小学校低学年から英語の授業を導入する学校に通う児童にとって、家庭で保護者と一緒に学習できることには何があるか、そしてその家庭学習が、保護者および児童の英語への関心や学習意欲を育むことになるのかを調査した。被験者ペアに、1)フォニックス学習、2)英語絵本の読み聞かせ、3)簡単な英会話、を6か月間取り組んでもらった。その結果、フォニックス学習や読み聞かせは、保護者と児童の英語への関心や学習意欲に大きく影響を与えることが分かった。一方、英会話を家庭で実践することの難しさが明らかになった。調査結果を外国語不安(language anxiety)および習慣化と内的動機付けの関係から考察した。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
これまでの小学校英語教育に関する研究では、家庭学習についての議論は見られず、特に児童が学校でつまずいたり、英語に苦手意識を持ったりしたときに、保護者が家庭で何ができるか、といった家庭学習に注目した研究は行われていない。 学校の授業についていくことができず、「英語嫌い」になってしまった児童が、家庭で保護者と一緒に英語を学習するといった不安の少ない環境で、さらに学習を習慣化することができれば、児童の「関係性」や「有能性」といった内的動機付けが高まり、英語に対する不安が軽減され、モチベーションが増加していくことを示した。
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