研究課題/領域番号 |
19K00783
|
研究種目 |
基盤研究(C)
|
配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分02100:外国語教育関連
|
研究機関 | サレジオ工業高等専門学校 |
研究代表者 |
真島 顕子 (大野顕子) サレジオ工業高等専門学校, その他部局等, 准教授 (90455121)
|
研究分担者 |
大墨 礼子 関東学院大学, 理工学部, 准教授 (40712609)
|
研究期間 (年度) |
2019-04-01 – 2022-03-31
|
研究課題ステータス |
完了 (2021年度)
|
配分額 *注記 |
4,290千円 (直接経費: 3,300千円、間接経費: 990千円)
2021年度: 260千円 (直接経費: 200千円、間接経費: 60千円)
2020年度: 390千円 (直接経費: 300千円、間接経費: 90千円)
2019年度: 3,640千円 (直接経費: 2,800千円、間接経費: 840千円)
|
キーワード | 教材媒体 / 英語授業プログラム開発 / 英語教育 / 教材開発 / 英語ICT教材 / 教材媒体の認識差 |
研究開始時の研究の概要 |
現在、英語教育改革のために様々な媒体で英語教材が作成されているが、どの媒体がどの学習場面で効果的であるか調査されていない。本研究では、ICTツールの利用方法を理解している学習者(高専生)に対して、視線検出システムとルーブリック評価を用いた学習実感調査を行い、媒体の認識差を測る。そして、学習方法に最も効果的な手段を、授業外学習も考慮に入れ、学習場面別に選定する。また、その選定結果を用い、グローバル教育を目的とした、内容言語統合型学習(CLIL)英語プログラムを開発する。
|
研究成果の概要 |
本研究は、現在使用されている教材媒体に対する学習者の認識差を調査し、学習に効果的なツールを組み込んだ高専生向けの内容言語統合型学習(CLIL)プログラムを開発することを目的とする。媒体として紙、電子教科書、PCとモバイルアプリを使用し、視線検出システム等を用いて認識差を調査した。本研究の調査対象者である高専生はそれぞれの媒体の使用に慣れており、認知に差があるというより、各媒体が持つ特徴を生かした総合的な授業運営が有効であることがわかった。完全自作のCLILプログラムを開発することは叶わなかったが、市販の教科書を使用し、調査によってわかった教材の特徴を活かし、CLILプログラムを運用した。
|
研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本調査により、媒体ごとに認知における特徴的な差異があり、ある特定の媒体が他の媒体より人間の認知機能に格別有効に作用する可能性は低く、学習者がそれまでに使用していた媒体によって学習実感が異なることが分かった。教材は学習者の足場架けであり、学習を促す道具である。コロナ禍によりICT機器の授業への導入が急速に加速する中、すべてを何か一つの媒体に頼るのではなく、情報を制限したり理解の助けになるなど、教材媒体が持つ特徴を生かし、授業内外で学習をリンクさせるプログラムを提案できたことは、今後の英語教育にとって重要なことであると考える。
|