研究課題/領域番号 |
19K00812
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分02100:外国語教育関連
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研究機関 | 立命館大学 |
研究代表者 |
桐村 亮 立命館大学, 経済学部, 教授 (40584090)
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研究分担者 |
廣森 友人 明治大学, 国際日本学部, 専任教授 (30448378)
吉村 征洋 龍谷大学, 農学部, 准教授 (90524471)
仁科 恭徳 神戸学院大学, グローバル・コミュニケーション学部, 教授 (00572778)
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研究期間 (年度) |
2019-04-01 – 2023-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2022年度)
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配分額 *注記 |
4,290千円 (直接経費: 3,300千円、間接経費: 990千円)
2021年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
2020年度: 1,950千円 (直接経費: 1,500千円、間接経費: 450千円)
2019年度: 780千円 (直接経費: 600千円、間接経費: 180千円)
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キーワード | 英語スピーキング / 大学英語教育 / 動画制作 / 外国語教育 / 動機づけ / 応用言語学 / ICT教育 / 動機付け / MALL |
研究開始時の研究の概要 |
本研究は、学習者個人が保有するスマートフォンの動画撮影機能を使って、短い動画制作活動を行うことが、英語のスピーキング学習にどのような効果をもたらすかを探るものである。学習者は各課題テーマにそって数分程度の動画を撮影し、デジタルファイルで提出、その作品をクラスで共有し、相互に視聴する。その後、自己評価・ピア評価を行い、各自が改善点に「気づき」を得た上で、次の動画を撮影、共有、評価する。これら一連の活動において、質問紙調査と学生の自己・ピア評価からデータを収集し、分析することで、動画制作活動が学習者の不安軽減、動機づけ、さらには英語力向上にどの程度影響するかを検証する。
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研究成果の概要 |
スマートフォンを用いた動画制作活動が英語スピーキングに与える影響を主に動機づけの視点から調査した。学習者は短い動画を撮影し、その作品を互いに評価し合った。質問紙調査や課題実施時の記録からは、動画と対面発表で統計的に際立った差異は見られなかったが、学習者を一定の傾向からクラスターに分けた分析では、英語の重要性を感じながらも、スピーキングに不安のある学習者には、動画制作がスピーキング不安を和らげる効果を持つ可能性が示された。プレゼンテーションを行う前の練習として、動画制作が有効であることが示唆される。学習目的や学習者のタイプによって、動画制作課題をどのように取り入れていくかが今後の研究課題となる。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
スマートフォンの普及と品質の向上により、動画を撮影し、編集し、それを共有することが、誰にとっても簡単なことになりつつある。外国語教育においても、この動画撮影の教育的活用法の開発とその効果検証の必要性は急速に高まっている。本研究は、日本の大学英語教育の環境において、特に英語スピーキングに不安を抱える学習者にとって、スマートフォンの動画機能を用いた学習タスクが、スピーキング不安の軽減ならびに学習意欲の向上に資する可能性を示した。身近になったスマートフォンの動画機能の活用により、学習者のタイプや学習目的に合わせた新たな外国語学習方法が開発され、その効果検証が進んでいくことが今後さらに期待される。
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