研究課題/領域番号 |
19K00816
|
研究種目 |
基盤研究(C)
|
配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分02100:外国語教育関連
|
研究機関 | 新潟大学 |
研究代表者 |
山田 陽子 新潟大学, 人文社会科学系, 准教授 (10388473)
|
研究分担者 |
岸 保行 新潟大学, 人文社会科学系, 准教授 (50454088)
李 健泳 新潟大学, 人文社会科学系, フェロー (60212685)
|
研究期間 (年度) |
2019-04-01 – 2025-03-31
|
研究課題ステータス |
交付 (2023年度)
|
配分額 *注記 |
4,290千円 (直接経費: 3,300千円、間接経費: 990千円)
2022年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2021年度: 780千円 (直接経費: 600千円、間接経費: 180千円)
2020年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2019年度: 650千円 (直接経費: 500千円、間接経費: 150千円)
|
キーワード | 人口減少地域 / 場所の感覚 / 場所の共創 / 交流人口の拡大に向けた取組 / 異文化間コミュニケーションの様相 / ものづくりの説明に見られる言語表現 / 地域の暮らしの説明に見られる言語表現 / 日英語比較 / ツーリズム談話 / コロナ禍 / 観光ウェブサイト / 異文化コミュニケーション / 接触相手との関係性 / 訪日外国人旅行者 / 言語教育 |
研究開始時の研究の概要 |
国内での異文化接触を扱ったこれまでの研究は、大都市圏における異文化接触の研究が主流であった。挑戦的萌芽研究では、人口減少が著しい新潟県を調査対象とし、日本人組織の中で働く外国人と日本人との異文化接触に関する調査を行った。本研究は、日本人組織の外にいる外国人と日本人との継続的な接触を調査し、急速な人口減少問題に直面している地方で行われる異文化コミュニケーションが、接触相手との関係性の違いによりどのような特徴を持つのかを体系的に捉える。そして、萌芽研究で作成した教育プログラム案を、より地域の実情に合わせた産学官協働教育プログラムに発展させる。
|
研究実績の概要 |
令和5年度は、まず、人口減少地域における異文化間コミュニケーションの様相を、異文化接触の相手との関係性の違いをふまえながら捉えるため、令和4年度後半から取り組んできた考察をさらに進めた。異文化接触の相手との関係性の違いを、(i)地方の企業で働く外国人とそこで働く日本人との異文化接触、のように日本人組織への受け入れにおいてみられる異文化接触と、(ii)地方を訪れる観光客と彼らを迎えるその地方の人との異文化接触、のように組織が異なる人同士の間でみられる異文化接触とに分けた。そして、特に人口減少地域における(ii)のタイプの異文化接触を考察の中心に据え、三大都市圏における(ii)のタイプの異文化接触と比較しながら、考察を進めた。 その結果、人口減少地域における異文化接触が起こる場所が持つ特性を「場所の感覚」、「場所の共創」をキーワードとしながら論じ、人口減少地域における異文化間コミュニケーションの特徴を捉えた。その上で、考察結果をもとに、人口減少地域における(i)のタイプの異文化接触の場合との比較、交流人口の拡大に向けた地域型異文化間コミュニケーションに携わる人材の育成に求められる能力の検討を行った。考察内容は、論文にまとめ、『新潟大学経済論集』第115号(2023年9月発行)で発表した。 人口減少地域における異文化接触が起こる場所の特性そしてそこで行われる異文化間コミュニケーションの様相をより詳細に考察し把握することが、研究目的を達成する上で必要である。そのための調査として、観察調査とインタビュー調査を令和5年度後半に実施した。
|
現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
3: やや遅れている
理由
インタビュー調査の実施に予定よりも時間を要し、データの分析・考察は次年度に行うことになったため。
|
今後の研究の推進方策 |
令和5年度後半に実施した調査で得られたデータの分析・考察を進め、学会での研究発表、論文執筆・発表を行う予定である。また、その過程で実施が必要な調査が新たに出てくる可能性がある。その場合は、必要な調査を実施していく。
|