研究課題
基盤研究(C)
本研究では,2017年のパイロット的実践研究に基づいて,次のようなOnline Intercultural Exchange (OIE) の活動設計および実践を行う。対象となるOIEプログラムは,(1)参加者が作成した動画とそれに対するコメントからなる交流, (2) 非同期型コミュニケーション, (3) 自身の学習言語を母語とするパートナーとのオンライン言語交換, (4) グループ課題としての動画作成および小グループ内でのやりとり, (5) Facebookグループの利用を主な特徴とする。これら5点を中心に細部の改善を加えながら事例研究を行い, 英語学習活動としての有益性を明らかにしていく。
(1) 2019年の交流実践により,「動画をベースとした非同期型コミュニケーション」によるオンライン異文化交流が, 「やりとり」能力がA1からA2レベルの日本人学習者にとって有効な英語使用機会となり, 英語に対する苦手意識の克服と,学習意欲, 英語でのWTC,異文化交流に対する積極性等の向上に寄与しうることを確認した。(2) ビデオ会議の普及を受け, 「同期型」の交流に関する知見も蓄積し, 非同期・同期を含めた交流のオプションを整理すべく, 2020年度に同期型「交流」実践を試みた。想定していた言語不安などの要因に加え, 話者交替の文化差も留意すべき重要要因であることが示唆された。
オンラインでの異文化交流・国際交流は、コロナ禍を契機に一気に身近な活動となっている。本研究では主に動画交換をメインとする日本語を学ぶ英語話者との言語文化交流活動を提案する。授業活動の一部となるグループワークとして動画交換を行い、両サイドとも日本語と英語を併用することで、英語運用能力が未発達な学習者でも、英語を使って文化的な学びを得る有益な学習経験を持つことができる。授業の一部として運用しやすい柔軟な交流タイプでもある。もう一つ、ビデオ会議を利用するリアルタイムの交流についても実施可能性を検討しているが、こちらの実施の際は、「話者交替」の文化差について参加者も教員も理解しておく必要がある。
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