研究課題/領域番号 |
19K00836
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分02100:外国語教育関連
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研究機関 | 東洋大学 |
研究代表者 |
岩本 典子 東洋大学, 理工学部, 教授 (40568060)
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研究分担者 |
吉田 宏予 東洋大学, 理工学部, 教授 (00320789)
Schulman Maichel 東洋大学, 理工学部, 准教授 (50328647)
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研究期間 (年度) |
2019-04-01 – 2025-03-31
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研究課題ステータス |
交付 (2023年度)
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配分額 *注記 |
1,820千円 (直接経費: 1,400千円、間接経費: 420千円)
2022年度: 650千円 (直接経費: 500千円、間接経費: 150千円)
2021年度: 390千円 (直接経費: 300千円、間接経費: 90千円)
2020年度: 260千円 (直接経費: 200千円、間接経費: 60千円)
2019年度: 520千円 (直接経費: 400千円、間接経費: 120千円)
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キーワード | 英語学習動機 / キャリア教育 / 理系学生 / 英語教育学 / L2可能自己 / 英語学習モチベーション / キャリア志向性 |
研究開始時の研究の概要 |
本研究では、第二言語を使用する将来の自分の姿である「L2可能自己」について理工学部生を対象に調査を行う。調査により明らかになった、理工学部生のL2可能自己における「理想自己」(将来の理想の姿)と「義務自己」(義務や強制により、そうなければいけない自分の姿)を反映させたキャリア教育エクササイズを考案し、効果的な指導方法を開発する。1年間英語クラスで実施し、受講学生へのアンケートやインタビューによってその効果を検証する。
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研究実績の概要 |
2023年度は、理工学部1年生の必修英語Writing クラスでキャリア教育エクササイズを実施した(英文ログノート、現在と未来の英文履歴書、長所欠点と欠点の克服方法、希望の仕事に就くためにすべき事柄を考える、知的活動とその効果を考える、カバーレターの作成など)。効果を測定するため、アンケートを3回(Time 1:春学期第1回授業、Time 2: 春学期第15回授業、Time 3:秋学期第15回授業)実施した。英語授業に出席し、3回すべてのアンケートに回答した学生648名のアンケートデータを収集した。ラッシュ分析により、5つの要因が(キャリア・ビジョン、キャリア・アクション、理想自己、義務自己、英語学習モチベーション)が明らかとなった。これらの要因の年間変化を調べるため、分散分析を用いて測定したところ、以下の結果が見られた。 キャリア・ビジョンは春学期に上昇したが、秋学期に下降した。キャリア・アクションと理想自己は、春学期は上昇し、秋学期は上昇した値のまま変化はなかった。義務自己と英語学習モチベーションは、Time 1からTime 2, Time 2からTime 3の間は有意な変化はなかったが、Time 1からTime 3では有意な上昇があった。 統計分析の結果、ほとんどの要因において有意な上昇が見られ、キャリア教育エクササイズが、学生のキャリア意識や英語学習への態度・モチベーション向上においてある程度有効であったと考えられる。しかし春学期に上昇したキャリア・ビジョンが、秋学期に下降してしまったという残念な結果も見られた。2024年度も同様の授業を実施し、同じようにキャリア・ビジョンの低下が見られるのか調査していく。 2023年11月に開催されたJALT国際大会でキャリア教育を導入した英語授業について口頭発表をした。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
4: 遅れている
理由
2020年度と2021年度は新型コロナウィルス感染拡大のため、英語クラスがオンラインの課題配信型授業となり、キャリア教育エクササイズを計画通りに授業で実施することができなかった。2022年度からは対面授業が可能となったため、2020年度の計画を2022年度、2021年度の計画を2023年度に実施した。
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今後の研究の推進方策 |
2024年度は、2023年度に収集したアンケートデータやログノートを分析する。さらに、2023年度と同様にキャリア教育を導入した英語授業を実施し、昨年度との比較をおこなう。
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