研究課題/領域番号 |
19K00843
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分02100:外国語教育関連
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研究機関 | 豊田工業大学 (2021-2022) 香川高等専門学校 (2019-2020) |
研究代表者 |
市川 研 豊田工業大学, 工学(系)研究科(研究院), 准教授 (00406547)
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研究期間 (年度) |
2019-04-01 – 2024-03-31
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研究課題ステータス |
交付 (2022年度)
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配分額 *注記 |
3,510千円 (直接経費: 2,700千円、間接経費: 810千円)
2021年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
2020年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
2019年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
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キーワード | 異文化コミュニケーションの質的調査 / 異文化トレーニング / カルチャー・アシミレーター / 異文化コミュニケーションの理論、実践 / 異文化コミュニケーション理論 / 英語教育 |
研究開始時の研究の概要 |
グローバル化が叫ばれている中、今後の英語教育において、異文化トレーニングを取り入れた授業はより重要視されてゆくと考えられるため、より実践的な方法であるカルチャー・アシミレーター法を取り入れた英語教育を実施する。同訓練法を取り入れた異文化コミュニケーション教育は主観的には有効であるとされているものの、現時点では客観的なデータが極めて少ない。このため、同訓練法を取り入れた異文化コミュニケーション教育の有効性に関する実証研究を行う。
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研究実績の概要 |
これまでは理論的バックグラウンドの確立と確認、そして実践編として量的分析を進め、ある程度の成果を出すことができた。2022年度は引き続き、実践編の中でも質的分析を扱い、前年度の量的分析では見いだせなかった形について質的調査の観点から分析を行った。CAに関する調査には、量的分析に関しての先行研究はあるが質的分析に関しての先行研究は現時点では見当たらない。そのため、この質的調査は本邦初の内容となりうる。手法としては、CA実施組の授業における観察法、質問紙調査、インタビュー調査の3手法を用いて実施した。結果として、肯定的、好意的な意見が複数あり、概して良好な結果を得ることができたといえるかもしれない。自身の異文化に対する態度にも以前に比べて変化が現れたと思われる学生も出てきているような感触も得ることもできた。加えて、冷静になる事や言語力の大切さを認識してくれたような意見もあり、ある程度の効果を認めることができた。また、英語力に関しては、習熟度別クラスにはなっていないため、一部の学生には難しい英文であったかもしれない点が課題として残った。その場合、予習を徹底させ、より詳しく英文のストーリを理解してもらえるよう時間をかける、などの解決法も提示した。加えて、1年後の事後検証も行い(4名)、この効果がほぼ持続していることを確認できた。今後の展開として、文化が関係しないカルチャーフリー(人としての配慮・思いやり・個人差)などの要素を含め、分析することを主体として実施したい。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
2: おおむね順調に進展している
理由
研究代表者が所属機関を移籍したため、研究協力者との連絡をより密に行い、主として研究協力者の所属校にて質的調査を中心に実施した(事後検証を含む)。事前打ち合わせを綿密に行ったため、ほぼ順調に進めることができた。後の口頭発表・論文出版も遂行できた。 また、計画にあった海外の現地視察に関して実施できればよいのであるが、コロナウイルスの影響で昨年に引き続き再び延期となった点は重ねて残念であった。コロナ禍が明けた23年度以降に期待したい。
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今後の研究の推進方策 |
実証研究の事後検証を含め、およその実践編(質的調査)は進んだわけであるが、今後は、続編としてCA実施のその後の波及効果などを調査し、フォローアップとなる内容を深堀したい。その後は異文化トレーニングの効果・役割・展開の考察・まとめを行う予定である。具体的には、CAとアクティブ・ラーニングを中心とした先駆的な英語教育方法を、グローバル化・多様化する現代に適合した教育方法論としてまとめ、いかに外国語教育、そして地域にも貢献できるかを考察してゆく予定である。
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