研究課題/領域番号 |
19K00858
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分02100:外国語教育関連
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研究機関 | 拓殖大学 |
研究代表者 |
居村 啓子 拓殖大学, 外国語学部, 教授 (90649211)
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研究期間 (年度) |
2019-04-01 – 2024-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2023年度)
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配分額 *注記 |
4,550千円 (直接経費: 3,500千円、間接経費: 1,050千円)
2023年度: 390千円 (直接経費: 300千円、間接経費: 90千円)
2022年度: 520千円 (直接経費: 400千円、間接経費: 120千円)
2021年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
2020年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
2019年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
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キーワード | 小学校外国語活動 / 児童の発話 / 定型表現 / 言語活動 / COLT / 小学校外国語教育 / 教師の発話 / タスク / 用法基盤モデル / 定型表現からの分解 / 小学校英語教育 / 児童の発話の自由度 / 内容言語統合型学習 / チャンク / やりとり / 発話分析 |
研究開始時の研究の概要 |
本研究は、日本の公立小学校の外国語活動に於いて、児童の自由度のある発話がどの程度生じるか、またどのような要因によって生じるかを、授業内容と教師と児童の発話の分析を通して検証する。日本の小学校外国語活動1年分の授業の録画データからコーパスを作り、教師と児童のやりとりを抽出し、児童の発話に影響を与えている要素は何か、またそれは内容重視の授業と言語重視の授業とでどのような違いがあるかを検証する。教師と児童のやりとりは、COLTをベースとした分類基準を設け、児童の発話はチャンクの頻度とその分解度を見る。
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研究成果の概要 |
本研究は日本の小学生が外国語の授業において、英語でどの程度自由度のある発話を行うかを検証した。対象者は市立小学校第5学年児童62名で「外国語」の授業26回分の発話を書き起こし分析した。研究の問は1.児童の自由度のある発話はどの程度見られるか、2.児童の自由度のある発話を促す要因は何か、の2点である。まず実際に児童の発話は定型表現から、より自由度のある発話へと移行することが示唆された。またそれらの現象は、言語形式に特化した指導ではなく、内容に関する「やり取り」や、何らかのタスクと関連があること、また「言語活動」が児童の発話の長さに影響を及ぼし、より自由度の高い発話を促すことが示唆された。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究の意義は、日本の小学校「外国語」の授業における、児童の発話に着目している点にある。必修化されて間もない外国語の授業に於いては、カリキュラムや指導法の中身の検証に加えて、実際に小学生がどのような言語活動で、どのようなコミュニケーションを行っているかを検証する必要がある。本研究では、児童の授業内発話の実態を明らかにすると共に、教師の問いかけや、授業内タスクとの関連を見た。結論として、児童のより自由度のある発話は、チャンクの分解という形で現れ、それらの発話は、「言語活動」と何らかの関係があるのではないかという仮説に至った。よって、今後この仮説をさらに検証して行く。
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