研究課題/領域番号 |
19K00861
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分02100:外国語教育関連
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研究機関 | 明星大学 |
研究代表者 |
佐藤 玲子 明星大学, 教育学部, 教授 (20735039)
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研究分担者 |
山口 真佐子 桜美林大学, 健康福祉学群, 特任教授 (30833107)
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研究期間 (年度) |
2019-04-01 – 2024-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2023年度)
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配分額 *注記 |
4,420千円 (直接経費: 3,400千円、間接経費: 1,020千円)
2022年度: 650千円 (直接経費: 500千円、間接経費: 150千円)
2021年度: 520千円 (直接経費: 400千円、間接経費: 120千円)
2020年度: 2,340千円 (直接経費: 1,800千円、間接経費: 540千円)
2019年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
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キーワード | チェックリスト(アセスメントツール) / 英語教育・授業支援 / 児童生徒の特性とニーズの把握 / インクルーシブ教育 / 特別支援 / 感覚処理・自立活動 / 一斉指導の中の個別指導 / 個別最適な学びと協働的学び / チェックリスト / 個別指導計画 / 英語の授業支援 / 感覚処理困難 / 自立活動 / 英語教育 / アセスメントツール / 特別なニーズ / 足場架け / 学習者の多様性 / ユニバーサルデザイン / インプットとアウトプット / 学習支援(足場架け) / アクティブラーニング / 特別支援のニーズ / インクルーシブ |
研究開始時の研究の概要 |
近年、学校教育法の改正により特別支援をはじめとする様々な教育的ニーズのある児童・生徒への支援の認識が高まってきた。様々な特性を持つ学習者への効果的な指導には、その学習者の特性に沿った学び方支援「足場架け」が大きな役割を担う。本研究では、特別支援の必要な児童・生徒の多様な教育的ニーズを教員が教室で客観的に判断した上でその多様性に対応できる、英語教育におけるユニバーサルデザインの足場架けモデルを構築・検証する。 ①言語教育に役立つ、自立活動6区分27項目の具体的観察観点表の開発 ②インクルーシブ教育における多様な学習者の特性を考慮したアクティブ・ラーニング型 の英語授業の足場架けモデルの構築と検証
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研究実績の概要 |
最終年度、倫理的配慮をしながら、①昨年度開発したチェックリストの更なる信頼度の検証、②チェックリストの使用について、実践教師に対するインタビューの質的分析、③一斉授業の中での児童生徒の特性やニーズに合わせた個別支援について、その実践に成功している学校視察を行った。 ①については、小学5年生156名を対象に,指導者にチェックリストで3段階評価して貰った。「チェックリスト」でのアセスメントは,適応行動10項目と学習困難10項目の2領域で構成されており,各領域には3つの下位区分があり,適応行動の「感覚」を除いて、2領域の内的整合性は共にCronbach α が.90以上という高い信頼性を得た。 ②のインタビュー対象者は、小学校教諭が2名,小学校外国語専科教員が2名,小学校特別支援・外国語専科教員が1名,中学校教諭が1名の計6名である。録音を文字起こししたもののテーマ分析とオープンエンドなフォーカスインタビューを通し,チェックリストは簡便に使用できることが改めて確認された。このチェックリストの使用で,教師は自身の授業を省察・改善し,さらに発展させるReflective practiceを実施していた。客観的指標ができ,教師は同僚の教師と協同した支援をしていた。また、授業中に効率良く的確な手立ての判断・支援をしたいという意見があった。成果物として、活動別手立ての参照表(フローチャート)を作成できた。 ③視察したBowman Schoolは、個別指導(One on One),グループワークによるアクティブラーニング( Small Group)の実践の成功校である。長期的な到達目標の設定と評価、教師による児童生徒全員の個別指導案の作成と他者と比較することなく個人の成長に焦点を当てた指導、異学年で構成したグループでの協働学習・指導、のびのびと学習できるように工夫した教室環境作り等、参考になった。
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