研究課題/領域番号 |
19K00885
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分02100:外国語教育関連
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研究機関 | 白鴎大学 (2023) 獨協医科大学 (2019-2022) |
研究代表者 |
坂本 洋子 白鴎大学, 教育学部, 准教授 (30568944)
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研究分担者 |
久留 友紀子 愛知医科大学, 愛知医科大学, 客員研究員 (00465543)
矢野 浩二朗 大阪工業大学, 情報科学部, 准教授 (10612442)
坂田 信裕 獨協医科大学, 医学部, 教授 (50362132)
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研究期間 (年度) |
2019-04-01 – 2025-03-31
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研究課題ステータス |
交付 (2023年度)
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配分額 *注記 |
4,290千円 (直接経費: 3,300千円、間接経費: 990千円)
2021年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
2020年度: 650千円 (直接経費: 500千円、間接経費: 150千円)
2019年度: 2,600千円 (直接経費: 2,000千円、間接経費: 600千円)
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キーワード | VR / 人型ロボット / 医学英語 / 機械翻訳 / 英語医療面接 / ロボット / ラポール / 英語発音 / 英語教育 / VR(バーチャルリアリティ) / テクノロジーリテラシー |
研究開始時の研究の概要 |
本研究は、医学部生を対象とした英語医療面接の技能向上を目的として、VR(バーチャルリアリティ)・人型ロボット連携教材を開発し、教育効果を検証することを目的としている。VRの時間や場所を超えた疑似体験が可能であるという特性と、人型ロボットとの擬似的なコミュニケーションが可能であるという特性を組み合わせて、医学部生にとって英語医療面接を学習しやすい教材を検討し、作成する。英語医療面接で扱う内容は、主に教科書や臨床の現場でよく見られる症例等とする。VR・人型ロボット連携教材という新たな教材を自習や授業で活用することにより、英語医療面接の技能向上に有用な仕組みづくりを行う。
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研究実績の概要 |
本研究の全体構想は、医学生を対象とした英語医療面接指導の技能向上を目的として、VR(バーチャルリアリティ)・人型ロボット連携教材を開発し、教育効果を検証することである。そのために、具体的な目的を3点設定した。1)臨床の現場に即した、新たな英語医療面接学習教材として、VR・人型ロボット連携教材を作成する。2)VR・人型ロボット連携教材を自習・教育用ツールとして活用し、教育効果の検証を行う。3)VR・人型ロボット連携教材を通して、医学生のプロフェッショナルな英語コミュニケーション能力を養う。 当該年度は、VR・人型ロボットと機械翻訳を組み合わせることで、医学生に必要な英語力をより効果的に向上させることができる可能性について検討を行った。その結果、機械翻訳を英語学習に活用することによって、英語力の向上のみならず、英語圏の異文化理解にもつながる可能性が示唆された。加えて、医師が英語医療面接を行う際には、患者の言葉や表情、症状、既往歴等を総合的に判断し、病気を特定し、治療方針を決定する。そこで、クリティカルシンキングの力を養うことが求められると考えられる。このことから、英語医療面接指導を行う際に、クリティカルシンキングについても教えることができるような教材の検討を行った。 VR・人型ロボットと、機械翻訳やクリティカルシンキングの指導を組み合わせて教材を作成し、教育に活用することで、医学生の英語医療面接指導の技能向上の一助となると考えられる。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
3: やや遅れている
理由
本研究の研究課題は、医学生の医療面接教材の開発と活用に関するものであったことから、当初は医師や医学生と協力して、研究を進める予定であった。しかしながら、研究年度の途中でコロナ感染症の流行があり、地域の基幹病院である大学病院が隣接する医科大学において徹底した感染対策が求められる中で、医師や医学生と対面で研究打ち合わせや教材の試用を実施することが困難であった期間が数年間あった。そこで、本研究課題の進捗状況はやや遅れていると考えているが、その期間にも、VRやロボットの教材を工夫する等、対面の調査以外で実施可能な研究を進めることができたのではないかと考えている。
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今後の研究の推進方策 |
本研究課題の今後の推進方策としては、今年度が研究の最終年度となることから、調査の実施に加え、各研究年度で実施した調査を総括し、研究で得られた知見について学会発表を行い、論文としてまとめたいと考えている。
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