研究課題/領域番号 |
19K00897
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分02100:外国語教育関連
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研究機関 | 京都産業大学 |
研究代表者 |
西谷 敦子 京都産業大学, 共通教育推進機構, 教授 (50367942)
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研究期間 (年度) |
2019-04-01 – 2023-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2022年度)
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配分額 *注記 |
4,290千円 (直接経費: 3,300千円、間接経費: 990千円)
2021年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
2020年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
2019年度: 2,080千円 (直接経費: 1,600千円、間接経費: 480千円)
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キーワード | 英文復唱テスト / 英文法 / 項目難易度 / 処理可能性理論 / 復唱テスト / ラッシュ分析 / 筆記試験 / 復唱試験 / 潜在成長曲線 / 英語 / 復唱 / 相関分析 |
研究開始時の研究の概要 |
本研究は英文復唱テストにおける文法項目の難易度、筆記テストにおける同項目の難易度、およびPienemannの処理可能性理論における同項目の難易度を比較検証するものである。具体的には、(1)英文復唱テストにおいてどのような文法項目が入った文章は正確に復唱でき、どのような文法項目が入った文章は正確に復唱できないか、その難易度を検証し、(2)筆記テストにおいて同項目をテストした場合の難易度を検証し、(3)処理可能性理論において同項目がどのステージ(難易度)に位置づけられているかを比較する。そして、英文復唱テストは学習者の文法習熟度をどの程度測れるのかを特に暗示的知識の観点から探る。
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研究成果の概要 |
大学生にとってどの英文法項目が難しいのかを検証し処理可能性理論と比較するために、穴埋め問題、英文復唱テスト、誤文訂正問題を実施した。参加者214名のデータにラッシュ分析を行い、10項目のデータを処理可能性理論と比較した。穴埋め問題での難易度順は理論とは一致しなかった。これは理論が自然な発話をベースにしたものであることから当然である。次に英文復唱テストにおいても理論の順位とは一致しなかった。復唱テストは自然な発話と同様のデータを集められるという先行研究とは異なる結果となった。復唱テストで用いた間違いを含む文を誤文訂正問題として解いた場合の難易度順は穴埋め問題の難易度順と似たものとなった。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
どの文法項目を習得していてどの項目はまだなのかを筆記試験ではなく口頭試験で測る方法を模索する研究の途中である。「知っている」知識ではなく「使える」知識は、本来自然な発話の中で確認することが理想ではあるが現実的ではない。そこで、英文を復唱させることで自然な発話と同じようなデータを集めることができるという海外の先行研究に基づき本研究を行ったが、少なくとも日本人大学生には英文復唱テストで「使える」知識を測ることは難しいという結果が出たことは、今後どのようにすれば効果的な口頭試験を作ることができるかを考える一歩になったと言える。
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