研究課題/領域番号 |
19K00901
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分02100:外国語教育関連
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研究機関 | 豊田工業高等専門学校 |
研究代表者 |
西澤 一 豊田工業高等専門学校, 電気・電子システム工学科, 教授 (40249800)
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研究分担者 |
吉岡 貴芳 豊田工業高等専門学校, 電気・電子システム工学科, 教授 (30270268)
市川 裕理 豊田工業高等専門学校, 一般学科, 准教授 (50782596)
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研究期間 (年度) |
2019-04-01 – 2023-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2022年度)
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配分額 *注記 |
4,290千円 (直接経費: 3,300千円、間接経費: 990千円)
2022年度: 650千円 (直接経費: 500千円、間接経費: 150千円)
2021年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
2020年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
2019年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
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キーワード | 多読 / 英語運用能力 / 流暢性 |
研究開始時の研究の概要 |
多読が初級者の英語運用能力を高めるのは英語情報処理の流暢性が高まるからとの仮説を検証すべく、5~7年継続の長期多読プログラムに在籍する高専生の読書履歴と英語運用能力との関係を分析する。ただし初級者では総合的な英語運用能力を測るTOEIC得点が上昇し始めるまで流暢性が高まるのに時間遅れがあるため、流暢性を測定する中間評価指標として、低レベルの情報処理能力を測るディクテーション試験と、高レベルの情報処理能力を測るリーディング試験を用い、読書履歴とTOEIC得点との橋渡しとする。また多読で伸び悩む学生のボトルネックと推定される低レベルの情報処理能力を早期に向上させる追加措置を試み、効果を確認する。
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研究成果の概要 |
本研究では、多読が初級者の英語入力の流暢性を高め、英語運用能力も高めるしくみを探るため、5-7年継続の長期多読授業を受講する高専生の学習行動と英語運用能力との関係を分析した。特に低レベルの流暢性はディクテーション試験で測定でき、これを早期に高めることが有効と分かった。しかしながら、低レベルの流暢性を高める手法は訓練色が強くなるため、初級者はなかなか継続できない。無理なく流暢性を高めるには、多読授業を(5年以上)長期継続して流暢性の高まりを待つのがよい。読み方では、やさしい英文を(朗読音声に従ってテキストを読む)聴き読みが有効と推測できる。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
日常生活では使わない外国語の学習では、流暢性を高めることが難しい。本研究では、(5年以上の)長期継続多読授業で流暢性を無理なく高められることを再確認できた。英文和訳を避け、やさしい英文から読み始める多読プログラムが、適切な指導法の下でも成果が見えない場合、継続期間が(3年以下と)短いことが理由と考えられる。改善策として、継続期間延長、プログラム間連携、他の活動との組合せ、生涯教育としての取り組み等を考えたい。
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