研究課題/領域番号 |
19K00903
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分02100:外国語教育関連
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研究機関 | 筑波大学 |
研究代表者 |
小野 雄一 筑波大学, 人文社会系, 教授 (70280352)
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研究分担者 |
仲谷 佳恵 東京女子大学, 現代教養学部, 特任講師 (70771864)
石井 雄隆 千葉大学, 教育学部, 准教授 (90756545)
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研究期間 (年度) |
2019-04-01 – 2023-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2022年度)
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配分額 *注記 |
3,640千円 (直接経費: 2,800千円、間接経費: 840千円)
2021年度: 780千円 (直接経費: 600千円、間接経費: 180千円)
2020年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
2019年度: 1,950千円 (直接経費: 1,500千円、間接経費: 450千円)
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キーワード | オンライン教育 / 英語教育 / 学習行動 / 学習方略 / 学習ログデータ / 構成概念 / リスニング学習方略 / オンライン学習行動 / 習熟度 / ラーニングアナリティックス / 文法知識推定 / システムの構築 / 外国語教育 / オンライン学習 / Learning Analytics |
研究開始時の研究の概要 |
タブレット端末などのICT機器を利用したオンライン学習環境が大きな広がりを見せている中、学習過程で生じるページめくりやノートテイキングなどの学習行動はログデータとして保存される。これらのデータを分析することで、学習者や教員にデータに基づくフィードバックを与えることが可能になる。この分野は学習分析(Learning Analytics)と呼ばれ、近年特に盛んになってきている。しかし、これらのログデータが教育的心理学的構成概念に結び付けられていないため、実際の「指導」においては十分に利用されていない。本研究では、各種学習ログデータが、どのような構成概念と関連づけられるのかについて検討する。
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研究成果の概要 |
オンライン上の学習行動とリスニング学習方略との相関についてディクテーションタスクのケースを検討した。その結果は、相関を示す項目の数がそもそも少なく、その効果量も比較的小さいものではあったが、「開始/停止」の頻度と学習戦略の間には弱い負の相関がある興味深い結果を得ることができた。「繰り返し」の行動はトップダウンのプロセスの弱点の補償を反映している可能性が示唆された。総じて、学習戦略とログデータの間には相関の可能性をさらに探究していくことの有効性を示しているものと考えられる。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究成果は、DX時代を背景にしたオンライン教育実践における授業改善に手がかりを提示したものと考えられる。ポストコロナ時代の学習において、教室の中での授業実施に加え、教室の外での学習を強化することで今まで以上の学習効果を期待することが可能になる。特にオンライン学習の実情を可視化し、適切なフィードバックをどのように与えるかに対して何らかのヒントを提示することは、今後の多様でパーソナライズされた学習にとっては不可欠になる。その前提で、学習行動データと学習者の心理要因を相互的に検討する研究は今後ますます期待される。本研究はその手がかりを提示するものと考えられる。
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