研究課題/領域番号 |
19K00906
|
研究種目 |
基盤研究(C)
|
配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分02100:外国語教育関連
|
研究機関 | 愛知教育大学 |
研究代表者 |
建内 高昭 愛知教育大学, 教育学部, 教授 (10300170)
|
研究期間 (年度) |
2019-04-01 – 2022-03-31
|
研究課題ステータス |
完了 (2021年度)
|
配分額 *注記 |
3,510千円 (直接経費: 2,700千円、間接経費: 810千円)
2021年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
2020年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
2019年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
|
キーワード | 異なる難易度の文 / 難易度の異なる文 / 言語課題 / 数唱課題 / 難易度 / テキスト / 言語習得 / 読解力 / ワーキングメモリ容量 |
研究開始時の研究の概要 |
研究の概要 読み手の潜在的な記憶及び情報処理能力を指標として、異なる難易度のテクストを対象に、効率的な読みのあり方を解明することである。文字記憶課題(記憶)及び演算処理課題(情報処理)を用いて、潜在的な個人差を新たにパラメータとして設定し、認知負荷容量と読みとの関わりを探る。具体的には、異なったワーキングメモリ容量の読み手と難易度の異なる3種類の読解力とを対象とし、個に応じた適切な読解処理のあり方を明らかにすることである。
|
研究成果の概要 |
異なる難易度の文と多様な内容理解を求める質問との関わりを探った。 研究結果は、易しい文、難しい文、標準文を対象とし、これら3群間の内容理解の正答率を基に共分散分析を用いると、3群間に交互作用が見られた。事後分析であるボンフェロー二の比較から、難しい文が平易文より正答率が高く(p<.01)、また難しい文が標準文よりも有意に高い(p<.05)ことが示された。次に質問形式と異なる3群間との関わりから、推論を問う場合は難しい文の正答率が高い(p<.05)ことが示された。
|
研究成果の学術的意義や社会的意義 |
読み手にとって、易しい文ほど理解力が高まり、反対に難しい文ほど理解力が下がると一般に考えられている。この事実は、初級学習者には当てはまるものの、中級レベル学習者にとってのテキストの難易度と理解度との関わりから、上記の事実が必ずしも当てはまらないことが示された。すなわち難しい文を利用することで、理解度は、易しい文よりも高くなることがある。あるいは語彙習得に関わり、難しい文を用いるほうが有意に語彙習得が進むことが示された。
|