研究課題/領域番号 |
19K00907
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分02100:外国語教育関連
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研究機関 | 京都大学 |
研究代表者 |
桂山 康司 京都大学, 人間・環境学研究科, 教授 (10194797)
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研究分担者 |
渡 寛法 日本大学, 文理学部, 准教授 (20732960)
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研究期間 (年度) |
2019-04-01 – 2023-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2022年度)
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配分額 *注記 |
4,030千円 (直接経費: 3,100千円、間接経費: 930千円)
2021年度: 1,690千円 (直接経費: 1,300千円、間接経費: 390千円)
2020年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
2019年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
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キーワード | 意味順 / 英語教育 / リズム / 英詩 / 英語教育モデル / 音韻 / 文法 / 異文化理解 |
研究開始時の研究の概要 |
本研究は、日本人英語学習者を対象とする、英語の諺を用いた音韻・文法・文化理解の総合的な指導法の開発と、その学習効果の検証を目的とする。第二言語習得理論では、インプットとアウトプットをつなげる学習者の「気づき」を促し、インテイク(内在化)を促進させる指導法の重要性が示唆されている。そこで、音声、表現、内容面で優れた特質を持つ諺に着目し、音韻意識の育成・文法の使用・文化の探究までを含む総合的な英語指導法の開発と効果検証を行う。
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研究成果の概要 |
日本人が母語である日本語独自のリズムから脱却できずに、日本語のリズム感を保持したまま、英語に取り組むことが、英語教育の成果が芳しからざる遠因となっているとの認識から、英語固有の強勢に基づくリズムの体得を目指す教育プロセス並びに教材の提言を行った。具体的には、英語の強勢によるリズムを日本語母語話者に体得させるための教材として、ことわざや詩の特質を考究、それを明らかにし、日本並びに海外の学会で発表を行った。その成果を含む、長年の研究が認められて、アイルランドに拠点をおく学会より、2022年度ジェラード・マンリー・ホプキンズ学会賞を受賞した。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
日本語と英語との、リズムにおける根本的相違に着目した、日本人母語話者のための英語教育が、日本の初等・中等教育においていまだ行われていない状況にあって、その教育モデルに基づく教育プロセスの効用について、期待される基礎的、原理的な効果を明らかにした。さらに、その実践に向けて、現在、新たに提案されている、英語教育上の上位モデルとしての「意味順」に着目、このモデルとの親和性を明らかにすることによって、現在、浸透しつつある「意味順」による教育実践に、リズム教育を統合することで、今までの読解に重きを置いた受動的教育から、発信力を育成する能動的な教育への転換を図ることに寄与することが期待される。
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