研究課題/領域番号 |
19K00914
|
研究種目 |
基盤研究(C)
|
配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分02100:外国語教育関連
|
研究機関 | 埼玉県立大学 |
研究代表者 |
飯島 博之 埼玉県立大学, 保健医療福祉学部, 教授 (80310994)
|
研究期間 (年度) |
2019-04-01 – 2022-03-31
|
研究課題ステータス |
完了 (2021年度)
|
配分額 *注記 |
1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
2021年度: 130千円 (直接経費: 100千円、間接経費: 30千円)
2020年度: 260千円 (直接経費: 200千円、間接経費: 60千円)
2019年度: 650千円 (直接経費: 500千円、間接経費: 150千円)
|
キーワード | 医学用語 / 形態論的気づき / ブレンディッドラーニング / 連結形 / 接辞 / 語彙学習 / 語源 / Eラーニング / ARCSモデル / ブレンド型学習 / 形態論的意識(MA) / 学習管理システム(LMS) / ブレンディッド―ラーニング(BL) / 形態論 |
研究開始時の研究の概要 |
本研究では効果的な医学用語の指導を行うため、「形態論的気づき(MA)」を喚起する教材を開発しe-learningとともに活用する。対面授業とe-learningとの連携を図るブレンディッドラーニングプログラムを実施し、その効果の検証と改善を行い、授業改善を実施する。医学用語の構造を理解し、分析的に意味を理解することで学習者のMAが促され、医学用語の学習が極めて容易になる。本研究では医学用語を構成する連結形や接辞の語源(意味)に基づいて医学用語を理解する観点から教材を開発し、それらの教材をe-learningと授業において効果的に活用するプログラムを考案、実践、検証し、更なる改善を行う。
|
研究成果の概要 |
本研究は医学用語学習において、語の内部構造に注目する指導を行うブレンド型学習の効果を検証した。20名の大学生が接辞と連結形に焦点をあてた教材を通して医学用語を学習した。学生は形態論的気づき(MA)を重視した一連の授業に参加した後、ARCS動機付けモデルの提唱者であるKeller(2010)の「科目の興味度調査」の34項目を含む質問紙に回答した。統計的分析の結果、(a)授業は「注意」「関連性」「自信」「満足」の全分野において成功であったこと、(b)学生は授業を楽しみ、MAを高めるための教材を評価していること、(c)授業は学生のMAと医学用語学習への動機付けを高めたこと、が明らかになった。
|
研究成果の学術的意義や社会的意義 |
日本の医療専門職を養成する教育機関において英語の授業時間数は最低限に設定されている場合が多く、医学用語の指導に充てられる時間は極めて限定されると推察される。また、医療系学生向け英語教材の多くは必要な医学用語を提示するだけの構成となっており、学習者の形態論的気づき(MA)を高める工夫に欠ける傾向がある。その結果、学生はギリシャ語・ラテン語に由来する医学用語を丸暗記することを強いられる場合が少なくないと推察される。医学用語の内部構造に注目し、単語パーツの意味に焦点をあてるアプローチにより学習者は単調な暗記の作業から解放され、理解と類推に基づく創造的な語彙学習を楽しむことが可能となる。
|