研究課題/領域番号 |
19K00917
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分02100:外国語教育関連
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研究機関 | 東北大学 (2023) 宮城学院女子大学 (2019-2022) |
研究代表者 |
澤邉 裕子 東北大学, 高度教養教育・学生支援機構, 准教授 (40453352)
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研究分担者 |
中川 正臣 城西国際大学, 国際人文学部, 准教授 (30796280)
植村 麻紀子 神田外語大学, 外国語学部, 准教授 (70512383)
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研究期間 (年度) |
2019-04-01 – 2025-03-31
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研究課題ステータス |
交付 (2023年度)
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配分額 *注記 |
4,290千円 (直接経費: 3,300千円、間接経費: 990千円)
2023年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
2022年度: 650千円 (直接経費: 500千円、間接経費: 150千円)
2021年度: 650千円 (直接経費: 500千円、間接経費: 150千円)
2020年度: 780千円 (直接経費: 600千円、間接経費: 180千円)
2019年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
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キーワード | 社会 / 協働 / つながり / 連携 / 絵本 / プロジェクト / 多言語 / オンライン / 社会文化的アプローチ / 交流学習 / 実践研究 / 日本語教育 / 中国語教育 / 韓国語教育 / 言語教育 / 社会参加 / 言語教育実践 |
研究開始時の研究の概要 |
近年、言語教育においては社会参加を目指す言語教育実践への関心が高まっている。本研究では言語教育におけるこれまでの学習者が社会とつながる〉教育実践の類型化を試みる。さらに日中韓三言語の学校教育現場が連携した教育実践を行ない、参加者の学びを分析し事例を蓄積する。それらの事例をもとに『〈学習者が社会とつながる〉言語教育実践ガイド』を開発する。
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研究実績の概要 |
2023年度は2022年度、宮城学院女子大学日本語教育ゼミ、城西国際大学日韓交流ゼミ、神田外語大学中日翻訳ゼミが連携して実施した「防災紙芝居多言語化プロジェクト」を通して得た学生たちの学びと葛藤を、2023年9月1日に公開研究会、2024年3月10日に日本外国語教育推進機構(JACTFL)のシンポジウム分科会において発表した。本プロジェクトには、宮城県石巻市の日和幼稚園遺族有志の会 ・宮城学院女子大学幼児教育専攻の学生が制作した『忘れないよ 小さな命とあの日のこと』という紙芝居を翻訳し、動画発信をしていくことで、東日本大震災の記憶や経験をことばの活動を通して後世に伝え、世界の防災、減災に貢献していくという目的があった。日本語教育ゼミが原文の日本語を「やさしい日本語」に書き換え(リライト)、城西国際大学日韓交流ゼミが「韓国語」、神田外語大学中日翻訳ゼミ有志が「中国語」に翻訳し、それぞれの言語の読み聞かせ動画などを制作し、日和幼稚園遺族有志の会に寄贈するとともに、国内外に発信していくことを目指したものである。また、2024年3月2日の言語文化教育研究学会年次大会のフォーラムにおいて「『子ども×複言語×大学生』教育実践とジレンマ」というタイトルで発表を行った。これは、これまでの日中韓三言語連携による実践において多様な言語文化を扱う上で浮かび上がってきた企画運営、教師が求める理想と現実の乖離、コミュニティの運営と連携のあり方などの課題をもとに、教育実践に関して様々な観点から話題提供を行い、参加者同士がその話題に引き付けて自身の経験や関心、疑問、悩みなどを共有する場づくりを行った。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
2: おおむね順調に進展している
理由
日中韓三言語連携による言語教育の実践については様々なプロジェクトを実施し、事例を蓄積することができた。今後、研究期間を一年間延長し、これらの実践を成果物としてまとめる計画である。
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今後の研究の推進方策 |
学習者が社会とつながる言語教育実践について総括した成果物を制作する計画である。具体的には、プロジェクト背景にある理論/キーワードのまとめ、二大学連携韓国絵本プロジェクト(2021年度)、日中二大学の連携絵本翻訳・読み聞かせプロジェクト(2022年度、2023年度)、五大学連携絵本読み聞かせプロジェクト(2022年度)、三大学連携防災紙芝居多言語化プロジェクト(2022年度)について成果をまとめ、子ども×複言語×大学生 ことばの教育の可能性について検討する。
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