研究課題/領域番号 |
19K00918
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分02100:外国語教育関連
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研究機関 | 獨協医科大学 |
研究代表者 |
飯塚 秀樹 獨協医科大学, 医学部, 准教授 (90617466)
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研究期間 (年度) |
2019-04-01 – 2025-03-31
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研究課題ステータス |
交付 (2023年度)
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配分額 *注記 |
4,420千円 (直接経費: 3,400千円、間接経費: 1,020千円)
2023年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
2022年度: 650千円 (直接経費: 500千円、間接経費: 150千円)
2021年度: 780千円 (直接経費: 600千円、間接経費: 180千円)
2020年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
2019年度: 780千円 (直接経費: 600千円、間接経費: 180千円)
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キーワード | Flesh Reading Ease / New Word Level Checker / Text Mining / 医師国家試験英語問題 / 逐次通訳アプローチ / 英語スピーキング力養成方略 / 医療通訳 / 逐次通訳 / 医学英語 / GTEC Academic / 英語スピーキング / 英語ライティング / 医学英語教育 |
研究開始時の研究の概要 |
本研究では、医学教育の国際認証や医療国際交流を踏まえ、外国語習得法研究や実践研究から編み出された「逐次通訳アプローチ」を、医療通訳者養成手法として医学英語教育に応用し、最終的に教室環境を超え、実際の医療従事者のための語学サポートとして、その成果を機能させることに主眼を置いている。
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研究実績の概要 |
当該年度は、コロナ禍で実施できなかった国内外の医療通訳現場の視察・研究の代替手段として、これまでに出題された医師国家試験の全英語問題に着目し、そこから1)出題傾向、2)頻出する medical terminology (医療専門用語)、3)英文全体の難易度を捉え、医療従事者にとって必要となる英語の傾向を捉える研究を行なった。具体的な手段として、上記1)については全英語問題をオンライン上でテキストマイニング処理し、ワードクラウドという形で出題傾向の分析を行なった。2)については 1)同様にオンライン上のツール New Word Level Checker による語彙のレベル分析を実施し、Level 7, 8 以上のグループから現れる専門用語の抽出を行なった。また、3)については、Flesch Reading Easeというオンラインツールを用いて英文全体の難易度分析を実施した。そして以上の結果を論文としてまとめ、Unveiling trends of English questions in the National Examination for Medical Practitioners in Japan and strategies for optimal preparationというタイトルで Japan Society for Medical English Education(日本医学英語教育学会)に提出した。当該論文は現在、査読中となっている。これらの活動から、本研究の主題となる医師・看護師・その他医療従事者にとって必要となる英語の詳細についてある程度の把握が可能となった。今後はその知見から英語テキスト作成へと繋げたい。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
4: 遅れている
理由
2020年当初から始まった今回の新型コロナパンデミックは未曾有の事態となり、感染対策の厳しい医科大学、医療現場で当初予定していた研究は約3年間にわたり実施できなかった。そのため、研究計画の大幅な見直しを余儀なくされ、研究については代替手段を通じて展開している。そのため、研究計画には大幅な遅れが生じているが、代替手段としての研究からは新たな知見が見出され、これは医師国家試験に挑む医学部生にとって、また外国人患者をケアする医師、看護師、その他の医療従事者にとって大変有益なものとなるのではないかと考えている。
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今後の研究の推進方策 |
今後の研究の推進方策としては、先に触れた論文からの内容をホームページや動画を等を介し日本全国の医科大学に周知すると共に、英語教員としての視点から、コロナ禍についての問題点を再検証・論文化し、これについても同じように医療系学会に投稿を予定している。
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