研究課題/領域番号 |
19K00919
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分02100:外国語教育関連
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研究機関 | 獨協大学 |
研究代表者 |
中西 貴行 獨協大学, 経済学部, 教授 (10406019)
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研究期間 (年度) |
2019-04-01 – 2024-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2023年度)
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配分額 *注記 |
3,250千円 (直接経費: 2,500千円、間接経費: 750千円)
2022年度: 780千円 (直接経費: 600千円、間接経費: 180千円)
2021年度: 780千円 (直接経費: 600千円、間接経費: 180千円)
2020年度: 780千円 (直接経費: 600千円、間接経費: 180千円)
2019年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
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キーワード | 英語教育 / 英語多読 / extensive reading / リーディング |
研究開始時の研究の概要 |
本研究では、学生が英語多読を行う際、負荷や制限を設けた場合にどのような結果がもたらされるかを考察することである。英語力を伸ばすためには様々な指導方法があり、その1つが多読である。現在では、多読に関する約300の先行研究が国内外で発表されている。英語多読では、「学生に自由に読ませること」が主流とされ、その価値に疑問を呈した研究は存在しない。 本研究ではその点を研究の主眼とし、読むことのできる本を研究者ですべてコントロールし、負荷や制限を設け、全体的な効果検証を行う。まず学生が読む本の語数から負荷や制限を課し、その結果から1年にわたる長期的研究へと発展させる。
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研究成果の概要 |
多読が教授法の一つとして多くの研究結果から確証を得ているが、基本的に教員は、学生に本を自由に選択させている。つまり、多くの現場で本のレベルに対するコントロールはされていないのが現状である。本研究の結果としては、パイロットで行ったNakanishi(2018)の結果と同様のものとなった。被験者は206名でグループを二つに分け、それぞれに多読に関する制限を設けたものと、制限のないグループでの比較を行った。結果、制限を設けたグループの方が全体的な冊数では、それほどの違いがないものの、総語数で勝っていた。より多く多読に取り組むには、制限を設けることも可能性の一つだと示唆された結果となった。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究から、今後の多読研究に関して何が必要なのかの示唆を得ることができた。まず、多読の実際の効果を検証できること、そして、多読研究において、異なる分析手法を英語教育の分野に広めることができるということでも研究の意義は大きいと考える。 さらにもう一歩進め、多読の語数比較、負荷、制限がどのような影響を教育に与えるのかを把握できるという点も本研究の学術的意義と考える。多読が教授法の一つとして研究結果から確証を得ている中で、現状は学生に本を自由に選択させている。つまり、多くの現場で本のレベルに対するコントロールはされていない。この多読の根本に疑問を投じた研究であり、今後の研究につながるものと考える。
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