研究課題/領域番号 |
19K00922
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分02100:外国語教育関連
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研究機関 | 東京電機大学 |
研究代表者 |
大浦 泉 (花崎泉) 東京電機大学, 未来科学部, 教授 (50180914)
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研究期間 (年度) |
2019-04-01 – 2022-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2021年度)
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配分額 *注記 |
1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
2021年度: 390千円 (直接経費: 300千円、間接経費: 90千円)
2020年度: 390千円 (直接経費: 300千円、間接経費: 90千円)
2019年度: 390千円 (直接経費: 300千円、間接経費: 90千円)
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キーワード | 発音訓練 / 表情筋 / 表面筋電位信号 / 口唇運動 / 下顎運動 / 声道断面積関数 / MR画像 / 調音動作 / モーションキャプチャ / 表情筋電位信号 / 調音教示 / 舌形状制御 |
研究開始時の研究の概要 |
発音訓練では、所望の音韻を生成するための調音器官(舌・口唇)の形状を的確に制御できるようにする調音教示を、訓練者に与えることが必要である。本研究では、言語によって発話に使われる調音器官周りの筋肉の使い方が異なることに着目し、調音動作の口唇・下顎運動を司る筋肉に意識を向ける発音教示法を構築することを目的とする。顔の筋肉は直接見て触ることができるため理解しやすく、筋肉の動きの連動を利用して適切な筋肉を意識させることが可能である。口唇・下顎運動に関わる筋活動と、調音器官の形状を介して発音音声の音響学的特徴変化との関係について定量的な数理関係を見いだし、発音訓練促進という観点から体系化する。
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研究成果の概要 |
コミュニケーションに用いる音声を生成する調音動作は、母語の場合は生まれながらにして獲得する。母語以外の言語の発音訓練では、普段意識していない調音動作を練習することになり、訓練促進には適切な教示が必要である。調音動作では舌、口唇、下顎の動きを制御することになる。本研究では、これらの動きを担っている表情筋に着目して、筋活動量と調音動作の関連を数理的に解析して、音声の音響的特徴であるフォルマントと口輪筋、咬筋、顎二腹筋との関係を確認した。それに基づき、訓練者が理解しやすい筋肉に関する教示、例えば「口を横に引っ張る」「顎を落とす」などの教示の発音訓練効果の検証できる方法を考えた。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
母語以外の言語の発音練習、例えば母語が日本語である人が英語発音を練習する場合など、多くの訓練方法、教示方法が提案されている。これらの提案は、教示者の経験則に裏付けられていることが多い。本研究では、調音器官である舌、口唇の動きに加え下顎の動きを関連する筋肉の筋活動量を、表面筋電位信号を解析することにより定量化し、筋活動量と音声信号解析より音響学的特徴量であるフォルマント、音声信号から推定した舌形状との関係を数理的に解析している。訓練効果のメカニズムの説明、訓練効果の定量的検証の可能性が示唆された。
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