研究課題/領域番号 |
19K00930
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分02100:外国語教育関連
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研究機関 | 神戸薬科大学 |
研究代表者 |
玉巻 欣子 神戸薬科大学, 薬学部, 教授 (50461182)
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研究期間 (年度) |
2019-04-01 – 2025-03-31
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研究課題ステータス |
交付 (2023年度)
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配分額 *注記 |
1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
2021年度: 520千円 (直接経費: 400千円、間接経費: 120千円)
2020年度: 390千円 (直接経費: 300千円、間接経費: 90千円)
2019年度: 650千円 (直接経費: 500千円、間接経費: 150千円)
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キーワード | 米国薬学教育 / カルチュラル・コンピテンス教育 / アドバンスト実務実習 / 異文化体験 / 外国人患者対応 / 薬剤師 / 米国薬学部 / カルチュラル・コンピテンシー教育 / アンケート調査 / 薬学英語教育 / 異文化対応能力 / 薬学英語 |
研究開始時の研究の概要 |
本研究は、薬学生の異文化対応能力と英語での服薬指導力向上を目指した薬学英語教育の在り方を探ることを目的とする。そのために、(1)多民族国家米国における薬科大学での異文化対応能力教育の現状、(2)米国薬剤師の外国人患者対応の実態、(3)日本の薬剤師の外国人患者対応の実態を、文献調査、アンケート調査、聞き取り調査によって明らかにする。この調査結果から、多様な外国人患者対応のために日本人薬剤師に求められる知識と英語力を明らかにし、それらを学ぶことができる薬学英語教材を開発する。
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研究実績の概要 |
2023年度はコロナ明け後漸く双方の日程が合致し、科研費を使用して米国マサチューセッツ薬科健康科学大学(以下、 MCPHS)を訪問し、研究協力者Stephen Kerr教授、Nancy Stern准教授と「米国薬剤師の外国人対応実態調査」の具体的な方法について対面での協議が叶った。 本研究ではMCPHS 専門課程4年生(以下、P4 students)がアドバンスト実務実習(以下、APPE Rotation)中に体験した異文化経験についてアンケート調査する。これまでもKerr教授、Stern准教授とオンラインで検討していたが、対面での協議により、より具体的な計画を詰めることができた。当初玉巻は2024年度学期末にP4 students全員に一斉調査をする予定であったが、協議の結果、実務実習各Block(6週間)終了毎に調査することになった。APPE Rotation責任者Paul DiFrancesco准学部長も紹介して頂き、調査についての理解を頂くことができた。しかし日程を精査する中で、MCPHS研究倫理委員会への申請手続きの関係から、調査開始が2025年5月から始まる次年度APPE Rotation開始時からとなることが分かった。本科研費助成期間は2024年度末までであるので、助成終了後も研究を継続し結果をまとめる。 2023年度現在、日本の薬剤師対象のアンケート調査の進捗も遅れている。2024年度内の調査終了を目指す。 2023年度は、2022年度日本社会薬学会でポスター発表した「米国薬学部における異文化対応力教育―大学公式ウエブサイトから見た実態報告―」を論文にまとめるため、ウエブサイトの調査方法に関する文献調査を進めた。米国の薬学教育に関するテーマであるので、Kerr教授とStern准教授に共著者として参画して頂き、2024年度内に論文を仕上げ投稿する。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
4: 遅れている
理由
研究と教育その他の業務との時間配分の不備が主な原因である。また私事ではあるが、同居する家族が体調を崩しており、その影響が無かったとは言えない。
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今後の研究の推進方策 |
1) MCPHS P4 students対象アンケート: MPCPHSと神戸薬科大学両大学の倫理研究委員会に承認申請する。2024年度末(2025年3月)にはMCPHSのAPPE Rotation配属先が決定されるので、アンケート対象を確定し、アンケート送信の準備を整える。 2)日本の薬剤師の外国人患者対応の実態調査: 研究協力者の田内義彦教授と、日本の薬剤師が業務中に経験した異文化体験・外国人対応経験についての調査を実施する。7月までにアンケート日本語版を完成させ、双方の所属大学の研究倫理委員会の承認を取得する。2024年11月-12月、オンラインによりアンケート調査を実施する。 3)「米国薬学部における異文化対応力教育―大学公式ウエブサイトから見た実態報告―」を論文にまとめ、Journal of Medical English Education、学会誌「社会薬学」、「薬学教育」、またはAmerican Journal of Pharmaceutical Educationのうちいずれかのジャーナルに投稿する。
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