研究課題/領域番号 |
19K00943
|
研究種目 |
基盤研究(C)
|
配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分03010:史学一般関連
|
研究機関 | 東海大学 |
研究代表者 |
吉田 厚子 東海大学, 文化社会学部, 教授 (50408069)
|
研究期間 (年度) |
2019-04-01 – 2022-03-31
|
研究課題ステータス |
完了 (2021年度)
|
配分額 *注記 |
2,210千円 (直接経費: 1,700千円、間接経費: 510千円)
2021年度: 650千円 (直接経費: 500千円、間接経費: 150千円)
2020年度: 650千円 (直接経費: 500千円、間接経費: 150千円)
2019年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
|
キーワード | 司馬江漢 / 「地球分図」 / 史料論 / 文化交流史 / 江戸時代 / 洋学史 / 海外情報受容過程 / 日蘭・日魯 |
研究開始時の研究の概要 |
いわゆる「鎖国」下の日本は、貿易・情報の統制下にあった。従って、かかる江戸時代を生きた知識人たちの海外情報入手方法や受容過程、世界及び国土認識の詳細がより具体的に解明されれば、情報のグローバル化が進展した現代社会を生きる我々に、国際関係の在り方や文化交流の現実を見つめ直すメッセージが提供され、現代的意義を有する史的研究成果を生み出せることになる。 そこで本研究では、これまで殆ど着目されていなかった司馬江漢「地球分図」に初めて焦点を当て、その作成過程を分析することを通じて史料性や史料的価値を解明し、江漢の海外情報受容過程を具体的に究明することを目的とする。
|
研究成果の概要 |
この研究は、これまでほとんど着目されていなかった司馬江漢「地球分図」に初めて焦点を当て、その製作過程を分析することを通じて史料性や史料的価値を解明し、司馬江漢の海外情報受容過程を具体的に究明することを目的として実施した。司馬江漢と交流のあった大槻玄沢らの事例との比較研究により、「鎖国」下にあった知識人たちの海外情報受容過程が明らかとなり、当時の日蘭・日魯文化交流史の実態の一端も見出せた。
|
研究成果の学術的意義や社会的意義 |
この研究の学術的意義は、司馬江漢「地球分図」の製作過程の分析を通じて、この史料の特質や史料的価値が明らかとなり、洋学史研究者などへの新史料活用の便をはかるための基盤が形成されたことにある。 また社会的意義としては、「鎖国」下にあった当時の知識人たちの海外情報の入手方法や受容過程が具体的に解明されたことにより、グローバル化・情報化が著しく進展した現代社会を生きる我々に、海外情報受容の在り方を見つめ直す素材が提供されたことを挙げることができる。
|