研究課題/領域番号 |
19K00951
|
研究種目 |
基盤研究(C)
|
配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分03020:日本史関連
|
研究機関 | 三重大学 |
研究代表者 |
山田 雄司 三重大学, 人文学部, 教授 (90314103)
|
研究期間 (年度) |
2019-04-01 – 2023-03-31
|
研究課題ステータス |
完了 (2022年度)
|
配分額 *注記 |
3,250千円 (直接経費: 2,500千円、間接経費: 750千円)
2021年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
2020年度: 780千円 (直接経費: 600千円、間接経費: 180千円)
2019年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
|
キーワード | 忍者 / 忍術 / 米国議会図書館 / 兵法 |
研究開始時の研究の概要 |
米国議会図書館には戦前陸軍が所有していた兵法関係書が多数所蔵されており、その中には忍者・忍術に関する重要な史料も含まれている。これら写本類は他に見られない価値の高いものが多いが、これまで目録が作成されているだけで内容については全く知られていない。本研究ではそれらの調査を行い、書誌的情報、内容の検討を行っていく。さらに一部は翻刻を行うことにより紹介し、忍者・忍術研究だけでなく兵法研究にも資する基礎的史料の提供を行う。
|
研究成果の概要 |
米国・ワシントンDCにある米国議会図書館トーマス・ジェファーソン館において、2019年8月、2022年8月の2度にわたり、兵法書の調査・写真撮影を行った。調査対象とした兵法書は、米国議会図書館蔵日本古典籍目録刊行会編『米国議会図書館蔵日本古典籍目録』(八木書店、2003年)17武学・武術B兵法より、忍術関係あると予想される書目を選んで行った。こうした書目は、陸軍参謀本部や陸軍士官学校旧蔵本で、敗戦後GHQにより接収されて米国に渡り、米国議会図書館所蔵となったものである。 このなかの『智謀抜萃』『軍配要目集』『武教全書正解』などからは、これまで知られていない忍びのあり方や忍術を発見した。
|
研究成果の学術的意義や社会的意義 |
旧陸軍関係所蔵で、現・米国議会図書館蔵書となっている兵法書の中に、忍術関係の史料が残されており、そこには忍びの姿や忍術に関する記述があることを確認できた。米国議会図書館蔵の兵法書については、目録によって書目は知られているものの、内容について調査されたことがないと思われるので、初めての調査だったと言える。そして、その中には日本に存在していない兵法書もあり、注目される。 そして、この調査は、これまで日本国内のみで調査されてきた兵法や忍術に関わる史料について、海外でも存在していることを予想させ、グローバルな視点からの今後の調査の必要性を提起するものである。
|