研究課題/領域番号 |
19K00953
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分03020:日本史関連
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研究機関 | 高知大学 |
研究代表者 |
津野 倫明 高知大学, 教育研究部人文社会科学系人文社会科学部門, 教授 (60335916)
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研究期間 (年度) |
2019-04-01 – 2024-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2023年度)
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配分額 *注記 |
1,690千円 (直接経費: 1,300千円、間接経費: 390千円)
2021年度: 390千円 (直接経費: 300千円、間接経費: 90千円)
2020年度: 650千円 (直接経費: 500千円、間接経費: 150千円)
2019年度: 650千円 (直接経費: 500千円、間接経費: 150千円)
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キーワード | 朝鮮出兵 / 諸大名 / 戦う動機 / 流用型恩賞 / 復権 |
研究開始時の研究の概要 |
本研究の目的は、朝鮮出兵における実戦の指揮官たる諸大名の戦う動機の解明である。 目的達成のために、A〈積極的な動機に関する史料〉・B〈受動的な動機に関する史料〉を収集・分析し、大名たちが「なぜ戦ったか」を考察する。 収集は原文書・複製本等に関しては調査により撮影・複写し、刊本に関しては朝鮮出兵関係史料収録図書を購入・複写する。分析は研究期間の1年目はおもにA、2年目はおもにB、3年目は補完的収集分も含むA・Bを対象とする計画である。
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研究成果の概要 |
本研究の目的は朝鮮出兵における実戦の指揮官たる諸大名の戦う動機の解明であった。目的達成のために、戦う動機に関する史料を収集・分析し、大名たちは「なぜ戦ったか」を考察した。 諸大名の主たる受動的な戦う動機は豊臣秀吉による譴責であり、積極的な戦う動機は改易大名の復権、大名の領土獲得の意欲、秀吉による加増であった。加増に関しては、豊臣政権の直轄地を流用する流用型恩賞が大名にとって理想的であり、その効果は大きかったと考えられる。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
従来の朝鮮出兵研究においては諸大名の受動的な戦う動機の方が注目されてきたが、本研究では積極的な動機にも着目した。その結果、多彩な戦う動機を解明できた。この成果には、朝鮮出兵研究を推進した意義がある。また、流用型恩賞の重要性の提示には、蔵入地研究を活性化させる意義がある。 豊臣期の諸大名は、社会的な関心が高い歴史上の人物たちである。ゆえに、その諸大名が「なぜ戦ったか」を提示したことは社会的な意義を有していると考えらえる。
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