研究課題/領域番号 |
19K00966
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分03020:日本史関連
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研究機関 | 立命館大学 |
研究代表者 |
本郷 真紹 立命館大学, 文学部, 教授 (70202306)
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研究分担者 |
毛利 憲一 平安女学院大学, 国際観光学部, 教授 (00425026)
駒井 匠 四国大学, 文学部, 講師 (30794945)
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研究期間 (年度) |
2019-04-01 – 2024-03-31
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研究課題ステータス |
交付 (2022年度)
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配分額 *注記 |
4,160千円 (直接経費: 3,200千円、間接経費: 960千円)
2022年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
2021年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
2020年度: 780千円 (直接経費: 600千円、間接経費: 180千円)
2019年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
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キーワード | 平安時代 / 仏教 / 王権 / 仏教説話 / 王権と仏教 / 日本霊異記 / 三宝絵 / 東アジア仏教史 |
研究開始時の研究の概要 |
本研究は、①平安時代に成立する仏教説話集『日本霊異記』『三宝絵』を素材に、9・10世紀の王権・社会と仏教の関係を明らかにすること、②仏教説話を歴史史料として活用する方法論を開拓することを目的とする。その成果をふまえ、平安期の王権と仏教の関係について、新らたな観点からの理論仮説を呈示することを目指すものである。また、東アジア史的な視野から中世仏教の展開を説く研究、平安時代における対外交流史研究の進展をふまえ、『日本霊異記』『三宝絵』説話の背景にある当該期の仏教のあり方について、東アジア史的な視点から検討を進め、平安前期の仏教史・仏教思想史の研究の深化を図りたい。
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研究実績の概要 |
本研究は、平安期に成立した仏教説話集『三宝絵』『日本霊異記』の両書について、歴史学・仏教学的視座からの検討を行い、①9・10世紀の王権と仏教の関係、仏教思想受容の社会的実態を解明するとともに、②歴史学・仏教学的視点を重視した『日本霊異記』下巻の注釈書を刊行することを目的としている。 第4年度目となる2022年度は、次のような研究成果をあげることができた。①に関わり、研究代表者の本郷は、「仏教伝来―倭国は仏教をどのように受容したのか」および「日本仏教の形成」を発表した。いずれも一般向けの著述であるが、これまでの研究成果をふまえて仏教伝来に関する争点の整理、日本仏教の成立と展開過程について最澄・空海の事績を中心に概説したものである。また口頭発表としては「奈良朝の官大寺」「吉備真備と八幡神」がある。 分担者の毛利は「平安建都以前の豪族群像」「平安京遷都以前の京都盆地」の口頭発表を行った。同じく分担研究者の駒井は「戒師招請と護国」「桓武朝の仏教統制策と『金光明最勝王経』注釈」の2本の論文を発表し、「9世紀日本における攘災と天皇の「霊」」を仏教史研究会大会にて発表した。 また本年度は、研究会を1回、見学会を2回開催した。見学会の1回目は5月29日に行い、和歌山県立博物館にて小川八幡神社所蔵の大般若経を中心とする奈良・平安・鎌倉期の古経典を見学・観察した。2回目は11月23日に行い、大分県立歴史博物館の特別展「宇佐神宮」に展示されている宇佐八幡宮と同社神宮寺である弥勒寺の関連文化財を見学した。研究会は年度末に1回開催する予定であったが、代表者・分担者とも本務校多忙のため年度を越えた5月に開催せざるを得なかった。また研究課題の②については、この間十分に準備を進めることができなかったため、科研の研究期間の延長を申請することとなった。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
3: やや遅れている
理由
第4年度目も、代表者・分担者いずれも共著書・学術雑誌・学会等で研究成果を公表することができた。また新型コロナ流行も落ち着いたことから、見学会を計画通り2回開催することができた。このように上記【研究実績の概要】①に関しては、代表者・分担者それぞれの立場で成果を着実に蓄積できている。しかし同②である『日本霊異記』注釈書下巻の刊行については十分に準備を進められていない。遅れの原因としては、それぞれの大学における業務が繁忙であることにつきる。時間をかける作業が多く伴う課題であり、まとまった時間が大学の業務の間に確保できなかった。
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今後の研究の推進方策 |
2022年度(令和4年度)は研究期間の最終年度であったが、研究期間中に新型コロナの流行があったため予定していた研究を十分に行うことができなかった。そこで代表者・分担者で相談し、研究期間を1年間延長することとした。この1年で、これまでの研究期間における成果の蓄積をふまえ総括的な研究を行い、論考として公表することを目指している。 研究代表・分担者による研究会は、2回開催し、成果を報告・共有する。時期としては年度前半に1回、秋に1回を予定している。古代寺院の現地調査を2回行う。1回目は夏期休暇中に古代以来の霊場として著名な白山の踏査を計画している。この他、秋に関係地・遺跡などを踏査する計画をしている。また『日本霊異記』下巻については、注釈書の執筆作業を進めることとする。
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