研究課題/領域番号 |
19K01043
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分03030:アジア史およびアフリカ史関連
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研究機関 | 龍谷大学 |
研究代表者 |
岩尾 一史 龍谷大学, 文学部, 准教授 (90566655)
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研究期間 (年度) |
2019-04-01 – 2023-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2022年度)
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配分額 *注記 |
4,290千円 (直接経費: 3,300千円、間接経費: 990千円)
2022年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
2021年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
2020年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
2019年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
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キーワード | 吐蕃 / 古代チベット / 行政文書 / 公印 / 敦煌文書 / 古チベット語 / 公文書 / 古代チベット帝国 / 国家体制 / 会計文書 / チベット / 文書行政 |
研究開始時の研究の概要 |
古代チベット帝国(吐蕃)は6世紀末から7世紀初に突如登場し、後のチベット文明の礎を作り上げた。しかし、チベット帝国がどのようにして短時間で国家体制を築き上げ、2世紀半の間も国家を維持することができたのか、不明な点が多く残る。本研究では、チベット帝国が文書による高度な行政ネットワークを持っていたことに注目し、その仕組みと広がりを、敦煌文書などの出土史料や石碑などの金石文の解読を通じて明らかにする。
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研究成果の概要 |
6世紀末から7世紀初めにかけてチベット高原をはじめて統一した古代チベット国(吐蕃)は、周辺の様々な民族・集団を支配下におく一大帝国へと成長し、さらに2世紀半にわたり存続し続けた。急成長した新興国家が長期にわたり存続し得た理由の一端がその国家体制にあることは十分に予想されるところであるが、チベット帝国がどのような国家体制を有していたのか、不明な点が多い。そこでこの課題を解決するために、チベット帝国の文書行政体制の解明を目指す。中央アジア出土文書などの一次史料を元に、公文書の書式研究と文書処理のプロセスを解明し、長期支配を実現可能にした国家体制の性格の一端を明らかにする。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
古代チベット帝国(吐蕃)は史上に突如現れたにもかかわらず唐・ウイグルなどと並ぶ大国に成長するだけでなく2世紀ほど存続し、また後のチベット文明に大きな影響を与えた。しかしこの国家の詳細については不明な点が多く、例えば東洋史の概説においても簡単にしか説明されない。近年、古チベット語の出土史料、金石史料数の増加、史料のインターネット公開、オンラインテキストデータベースの出現など研究状況が劇的に改善した今、史料数の多い行政文書の研究を通じて、古代チベット帝国の国家像の一端を明らかにする。
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