研究課題/領域番号 |
19K01110
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分03050:考古学関連
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研究機関 | 東京大学 |
研究代表者 |
設楽 博己 東京大学, 大学院人文社会系研究科(文学部), 名誉教授 (70206093)
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研究期間 (年度) |
2019-04-01 – 2023-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2022年度)
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配分額 *注記 |
3,250千円 (直接経費: 2,500千円、間接経費: 750千円)
2021年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
2020年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
2019年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
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キーワード | 土製耳飾り / 縄文時代後・晩期 / 様式構造 / 儀礼 / 社会組織 / 群馬県唐堀遺跡 / 長野県宮崎遺跡 / 年代測定 / 上越地方 / 甲斐地方 / 上野地方 / 分類 / 象徴性 / 縄文時代後期・晩期 / 関東・北陸・中部高地地方 / 大きさ・形態・文様 / 社会的意義 / 縄文時代 / 通過儀礼 / 集団表象 |
研究開始時の研究の概要 |
縄文時代の装身具はたんに身を飾るだけではなく、儀礼的な意味や、集団における個人の帰属の目印、あるいは集団自体の表象的機能を果たしていたと考えられている。縄文時代の装身具の中でも飛び抜けて数が多く、形態や文様のバリエーションが豊富な土製耳飾りを分析することによって、上述の社会的な機能に迫ることが期待できる。 本研究はこの視点から東日本の縄文後・晩期の土製耳飾りを悉皆的に集成する。それに基づき土製耳飾りの集団表象としての役割のモデルを構築し、土製耳飾りの大きさの変異、様式構造の遺跡間・地域間の差異などにさまざまな角度から検討を加えることによって、縄文時代の社会組織と儀礼行為の解明の基礎的研究とする。
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研究成果の概要 |
中部高地地方と関東地方北部における縄文時代後期後葉~晩期の土製耳飾りの研究をおこなった。それぞれの地域を代表する土製耳飾り出土遺跡を選び、可能な限り実見と写真撮影をおこない、基礎的なデータ収集に努めた。収集したデータを類型化して分類し、それぞれの類型の年代的な検討をAMS14C年代データと突き合わせながらおこなった。当該地域の当該遺跡の発掘調査報告書掲載の土製耳飾りのデータを収集した。これらの基礎的なデータを型式学的に分析することにより、土製耳飾りの性格についても多少の考察を加えた。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
縄文時代の装身具のなかでも飛び抜けて数が多く、形態や文様のバリエーションが豊富な土製耳飾りを分析することによって、儀礼的な意味や、集団における個人の帰属の目印、あるいは集団自体の表象的機能上述の社会的な機能に迫ることが期待できる。本研究はこの視点から中部高地地方と北関東地方の縄文後・晩期の代表的な遺跡における土製耳飾りのデータを収集した。それにもとづき土製耳飾りの集団表象としての役割のモデルを構築し、土製耳飾りの大きさの変異、様式構造の遺跡間・地域間の差異などにさまざまな角度から検討を加え、縄文時代の社会組織と儀礼行為の解明の基礎的研究とした。
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