研究課題/領域番号 |
19K01137
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分03070:博物館学関連
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研究機関 | 北海道大学 |
研究代表者 |
湯浅 万紀子 北海道大学, 総合博物館, 教授 (60182664)
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研究分担者 |
清水 寛之 神戸学院大学, 心理学部, 教授 (30202112)
藤田 良治 愛知淑徳大学, 創造表現学部, 准教授 (40515102)
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研究期間 (年度) |
2019-04-01 – 2024-03-31
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研究課題ステータス |
交付 (2022年度)
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配分額 *注記 |
4,290千円 (直接経費: 3,300千円、間接経費: 990千円)
2022年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
2021年度: 650千円 (直接経費: 500千円、間接経費: 150千円)
2020年度: 780千円 (直接経費: 600千円、間接経費: 180千円)
2019年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
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キーワード | 企業博物館 / 博物館体験 / 長期記憶 / ナラティブ分析 / 質的研究 / 博物館評価 |
研究開始時の研究の概要 |
研究代表者らによる博物館体験の長期記憶に関する学際的共同研究の成果を企業博物館に新たに応用し、企業博物館が果たしてきた役割を、博物館と多様なステークホルダーとのCorporate Communicationの観点からそれぞれの博物館体験の長期記憶の意味を探求して明らかにし、多様化する社会において企業博物館が積極的な役割を担うための新たな活動指針を示す。 1年目:全国の企業博物館の活動実態基礎調査。2・3年目:主たる調査対象館2館について、設置主体へのヒアリング、多様なステークホルダーへの博物館体験の意味を問う質問紙調査・面接調査、調査データの量的・質的分析。4年目:包括的な分析、研究の総括。
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研究実績の概要 |
本研究の目的は、研究代表者らによる博物館体験の長期記憶に関するこれまでの学際的共同研究の成果を企業博物館に新たに応用し、企業博物館が果たしてきた役割を、博物館と多様なステークホルダーとのCorporate Communicationの観点からそれぞれの博物館体験の長期記憶の意味を探求して明らかにすること、そして、今後の多様化する社会において企業博物館が積極的な役割を担うための新たな活動指針を示すことである。 4年目の今年度は、1年目に調査協力していただいた竹中大工道具館(兵庫県神戸市)について、同館の来館者やメンバーシップ会員、ボランティア、職員にさらなる追加調査を実施する他に、同館を学校で利用する近隣の小学校の教諭、竹中工務店の顧客を案内する同社の社員、神戸市の観光部局の担当者、更に大工道具と技術の伝承を行っている全国の団体のメンバーなどへの面接調査を予定していた。しかし、3年目の昨年度と同様に、コロナ禍により、同館や各所に伺っての面接調査は実施できなかった。面接調査の代替方策について検討したが、オンラインでは対面での調査と同質の調査を実施できないと判断した。このため、これらの更なる多様なステークホルダーへの調査を実施できなかった。 そこで、研究期間を1年延長することとし、今年度末には竹中大工道具館の館長・職員と相談し、同館を利用する竹中工務店本社の広報・人事・営業担当者および兵庫県と神戸市の観光関連部局への調査を依頼し、次年度の調査日程の検討を進めた。 初年度に実施した面接調査の録音データの書き起こしの分析を進めた。その他、企業博物館全般に関する文献調査を継続した。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
4: 遅れている
理由
コロナ禍での面接調査およびその代替方策について検討を継続したが、オンラインでは対面での調査と同質の調査を実施できないと判断した。このため、初年度に調査協力していただいた竹中大工道具館の更なる多様なステークホルダーへの調査を実施できなかった。そこで、研究期間を1年延長することとし、今年度末には竹中大工道具館の館長・職員と相談し、同館を利用する竹中工務店本社の広報・人事・営業担当者および兵庫県と神戸市の観光関連部局への調査を依頼し、次年度の調査日程の検討を進めた。
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今後の研究の推進方策 |
コロナ禍により中断せざるを得なかった更なる多様なステークホルダーへ面接調査を実施し、5年間の研究を総括する。企業博物館全般に関する文献調査および視察調査を継続する。
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