研究課題/領域番号 |
19K01142
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分03070:博物館学関連
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研究機関 | 琉球大学 |
研究代表者 |
赤嶺 有平 琉球大学, 工学部, 准教授 (00433095)
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研究分担者 |
根路銘 もえ子 沖縄国際大学, 経済学部, 准教授 (60369197)
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研究期間 (年度) |
2019-04-01 – 2022-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2021年度)
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配分額 *注記 |
4,290千円 (直接経費: 3,300千円、間接経費: 990千円)
2021年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
2020年度: 1,690千円 (直接経費: 1,300千円、間接経費: 390千円)
2019年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
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キーワード | 拡張現実 / 物体検出 / 博物館 / デジタルガイダンス / 類似画像検索 / ユーザインタフェース / 展示案内 / ディジタルガイダンス / AR |
研究開始時の研究の概要 |
本研究では,AR(拡張現実)を用いた博物館における利用者の興味関心を推定するガイダンスシステムの開発を行う.提案システムは,タブレット等入手性の高い端末を用いて既存の展示資料を補完する新たな資料メディアとして利用者に情報提供する. 見学者(来館者)が,興味のあるモノに端末を向けるだけで直感的に情報を得ることができるようなUI(ユーザーインタフェース)を開発する. 一方,主催者側は,利用ログを解析することで個々の展示物に対する興味関心が分かるだけでなく,大型の展示物においては,どの箇所に興味を持っているかなどの情報を得ることができ,展示資料の改善に繋げることができる.
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研究成果の概要 |
博物館等における利用を想定し,タブレット等入手性の高い端末上で動作可能な拡張現実を用いたデジタルガイダンスシステムと関連技術の開発を行った.展示者からの利用者への情報提供だけでなく,利用者の個別の展示物に対する関心度の推定やフィードバックが得られるシステムを目指した.利用者が関心のある展示物の情報を容易に引き出すことのできるユーザインターフェース,情報を撮影画像にリアルタイムに重畳表示する技術,利用者の移動経路・興味関心の推定に関する技術,外観の似た展示物を自動検索する技術の開発を行った.開発した手法の一部を応用したコンテンツは,実際に博物館の特別展において展示され,高評価を得た.
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
昨今,博物館においてもDX(情報技術による変容)の必要性が認識されている.特に博物館の教育機関としての役割を考えると,ディジタル化を進めることで利用者が必要とする情報を適切に提供する仕組みや,展示及び説明文が利用者にとって有益なものになっているかを展示者側が判断する仕組みがより容易に実現可能となる.本研究の成果は,来館者と展示者の双方に有益な情報提供を行うシステムの実現に貢献すると考えている.
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