研究課題/領域番号 |
19K01144
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分03070:博物館学関連
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研究機関 | 龍谷大学 |
研究代表者 |
渡辺 靖彦 龍谷大学, 先端理工学部, 講師 (10288665)
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研究分担者 |
岡田 至弘 龍谷大学, 先端理工学部, 教授 (30127063)
中村 裕一 京都大学, 学術情報メディアセンター, 教授 (40227947)
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研究期間 (年度) |
2019-04-01 – 2023-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2022年度)
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配分額 *注記 |
4,030千円 (直接経費: 3,100千円、間接経費: 930千円)
2021年度: 1,690千円 (直接経費: 1,300千円、間接経費: 390千円)
2020年度: 780千円 (直接経費: 600千円、間接経費: 180千円)
2019年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
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キーワード | 学習支援システム / 博物館 / 対照検索 / 集合知 |
研究開始時の研究の概要 |
本研究では、関連する展示解説や集合知を横断的に検索して情報を対照的に示す対照検索を行い、ユーザの個性的な発見を創造的に発展させることができる博物館学習支援システムを作成することをめざす。本研究の特色は、生涯にわたる多様で個性的な学習を支援する環境の形成という社会的に重要な課題を扱いながら、メディア横断的なコミュニケーション設計とそれによる人間の行動の誘発パターンとの関係を解析・モデル化するという学術的な意義を持つことである。
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研究成果の概要 |
学習者が博物館で興味や関心をもった展示について、集合知を横断的に検索して情報を対照的に示す対照検索による学習支援を提案した。作成した学習支援システムでは、学習者が博物館で興味や関心をもった展示について、比較・対照する用語の候補を推薦し、それらとの違いを直感的・対照的にグラフで示す。実験参加者97人のうち92%から、作成した学習支援システムによる対照検索が個性的な学習の組みたてや発見に気づくことに有効であるとの回答を得た。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
高度情報化社会の到来にともない、 IT 技術を積極的に利用して、博物館における多様で個性的な学習を支援する環境を整備することは重要である。博物館で現在用いられている音声ガイドなどのシステムでは、ユーザが博物館で「なにを見るのか」については考慮されているが、「どのように見る ( 鑑賞・学習する ) のか」については十分に考慮されていない。提案する学習支援システムは、博物館を訪れたユーザが展示をただ「見る」のではなく、関連する展示や資料と比較・対照してそれらの表す意味について個性的な学習の組みたてや発見に「気づく」ことができるように学習支援を行う。
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