研究課題/領域番号 |
19K01161
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分04010:地理学関連
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研究機関 | 東京都立大学 |
研究代表者 |
中山 大地 東京都立大学, 都市環境科学研究科, 助教 (90336511)
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研究期間 (年度) |
2019-04-01 – 2023-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2022年度)
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配分額 *注記 |
2,730千円 (直接経費: 2,100千円、間接経費: 630千円)
2021年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
2020年度: 780千円 (直接経費: 600千円、間接経費: 180千円)
2019年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
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キーワード | 近代期東京 / ジオコーディングシステム / 社会地図 / OD交通流動 / 旧版地図 / ジオコーディング / 近代東京 / 社会構造 |
研究開始時の研究の概要 |
近代期の東京を対象とした住所照合システムを構築・拡充し,それを用いた社会地図を作成することにより,近代期の東京という都市の構造とその変化を明らかにする.具体的には,旧東京市を中心とする複数時期の古地図(1900年代から1940年代)を元にして番地レベルの住所まで対応したジオコーディングシステムを構築し,国会図書館などで公開されている近代期の職業別電話帳から業種ごとの立地を地図化して分析する.
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研究成果の概要 |
申請者らが構築・公開している「近代東京ジオコーディングシステム」などを用いて,1925年の旧東京市を対象として行われた交通量調査史料から,乗用自動車,自転車,手荷車について当時のOD交通量を推定した. その結果,乗用自動車においては東京駅や上野駅といったターミナル駅を起終点とする交通が多くみられた.また,新宿や渋谷方面から流入する交通は幹線道路に沿った高級住宅街や官庁街で多く吸収されていたことが明らかとなった.自転車においては上野や万世橋などの利用者の多い駅周辺を起終点とする交通が多くみられた.手荷車においては物資の届く秋葉原や飯田町といった鉄道駅を起終点とする交通が多くみられた.
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
公開されているデジタルデータが極めて少ない近代東京を対象に,印刷された旧版地形図をデジタイズしてジオコーディングシステムを構築した.また,このシステムを中心にして1925年当時の東京市における交通流動について,吸収マルコフ連鎖モデルや遺伝的アルゴリズムなどの交通流動シミュレーションならびに最適化手法を用いて解明しており,この点は学術的意義が大きいと考えられる.また,ジオコーディングシステム自体を公開しており,誰でも簡便に使えるように提供している点は社会的意義が大きい.
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