研究課題/領域番号 |
19K01165
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分04010:地理学関連
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研究機関 | 法政大学 |
研究代表者 |
前杢 英明 法政大学, 文学部, 教授 (50222287)
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研究分担者 |
宍倉 正展 国立研究開発法人産業技術総合研究所, 地質調査総合センター, 研究グループ長 (00357188)
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研究期間 (年度) |
2019-04-01 – 2023-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2022年度)
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配分額 *注記 |
4,290千円 (直接経費: 3,300千円、間接経費: 990千円)
2021年度: 780千円 (直接経費: 600千円、間接経費: 180千円)
2020年度: 1,690千円 (直接経費: 1,300千円、間接経費: 390千円)
2019年度: 1,820千円 (直接経費: 1,400千円、間接経費: 420千円)
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キーワード | マイクロアトール / 地殻変動 / 喜界島 / 南西諸島 / 年輪解析 / 沈み込み帯 / 地震隆起 / 琉球海溝 / サンゴ礁 / 海成段丘 / 年代測定 |
研究開始時の研究の概要 |
本研究は、沈み込み型プレート境界に位置する日本列島太平洋側、とりわけ琉球海溝沿岸において、定常的地殻変動と地震性地殻変動との相互作用を具体的に解明することによって完新世海成段丘の形成メカニズムをより精密に解読し、ひいては地震や津波の長期発生予測による地域の防災・減災に寄与することを目的とする。具体的な研究方法は、琉球海溝に面する南西諸島に分布するマイクロアトールを利用して、その形状、分布高度および形成年代などを調査し、検潮計では捉えられない過去数100年間以上の古水深の長期変動、すなわち陸地の定常的な隆起・沈降様式を具体的に明らかにする。
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研究成果の概要 |
沈み込み型プレート境界に位置する日本列島太平洋側、とりわけ琉球海溝沿岸において、定常的地殻変動と地震性地殻変動との相互関係の具体を解明することによって、完新世海成段丘の形成メカニズムをより精密に解読することを目的とした研究を行った。具体的には、マイクロアトール(微環礁)とよばれる、その頂面の高さがほぼ平均低潮位に規定されるサンゴ群体の形状、分布高度および形成年代などを利用して、検潮計では捉えられない過去数100年間以上の陸地の定常的な隆起・沈降様式を推定し、これまで主に地震性隆起によって説明されてきた完新世海成段丘の形成メカニズムにどのように寄与しているのかを明らかにするため解析中である。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究は、沈み込み型プレート境界に位置する日本列島太平洋側において、定常的地殻変動と地震性地殻変動との相互作用を解明することによって、完新世海成段丘の形成メカニズムをより詳細に理解し、ひいては地震や津波の長期発生予測による防災・減災に寄与することを目的としている。本研究の中心となる調査地域は琉球海溝に面した南西諸島である。南西諸島は海溝に面していることから考えても地震災害発生の頻度は低くないと推定されるにもかかわらず、過去の大地震に関する歴史史料などが少ないことから、過去の地震履歴に関する自然地理学的研究が少なく、南海地震のような集中的観測も進んでいないため社会的意義は大きい。
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