研究課題/領域番号 |
19K01192
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分04020:人文地理学関連
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研究機関 | 早稲田大学 |
研究代表者 |
池 俊介 早稲田大学, 教育・総合科学学術院, 教授 (30176078)
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研究分担者 |
井田 仁康 筑波大学, 人間系, 教授 (20203086)
山本 隆太 静岡大学, 地域創造教育センター, 准教授 (80608836)
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研究期間 (年度) |
2019-04-01 – 2022-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2021年度)
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配分額 *注記 |
4,290千円 (直接経費: 3,300千円、間接経費: 990千円)
2021年度: 650千円 (直接経費: 500千円、間接経費: 150千円)
2020年度: 1,820千円 (直接経費: 1,400千円、間接経費: 420千円)
2019年度: 1,820千円 (直接経費: 1,400千円、間接経費: 420千円)
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キーワード | コンピテンシー / 地理教育 / カリキュラム / ヨーロッパ / フィールドワーク / 資質・能力 |
研究開始時の研究の概要 |
近年、人間の全体的な能力である「コンピテンシー」に関する関心が、日本でも急速に高まりつつある。そこで本研究では、コンピテンシー開発の先進地域であるヨーロッパ諸国を対象とした現地調査により「地理コンピテンシー」に関する資料・情報を収集し、それらの研究成果をもとに、日本の学校教育の現状に適合した「地理コンピテンシー」の開発と、コンピテンシーを軸とした地理教育カリキュラムを検討することを目的とする。
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研究成果の概要 |
本研究では、コンピテンシー重視のカリキュラムへの転換が早期に進められたヨーロッパ諸国における地理コンピテンシーの特徴を明らかにするとともに、日本の学校教育で育成すべき地理コンピテンシーの内容について検討することを目的とした。その結果、近年、汎用的コンピテンシーと地理の専門的知識とをバランスよく育成することが大きな課題となってきており、それを実現するための方法として、ポルトガルでは探究型のフィールドワークが、ドイツでは「ミステリー」という学習活動の普及が進められつつあり、ヨーロッパ諸国では地理コンピテンシーの育成を目指した具体的な学習活動の開発に重点が置かれていることが明らかとなった。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
現行の学習指導要領では「資質・能力」の育成が目指され、コンピテンシー重視のカリキュラムへの転換が図られているが、日本の地理教育におけるコンピテンシー研究の蓄積は乏しく、コンピテンシーの具体的な育成方法についての議論はほとんど進んでいない。本研究では、コンピテンシー研究の先進事例が見られるヨーロッパ諸国の地理教育の実態を踏まえて、コンピテンシーを育成するための具体的な学習活動のうち「フィールドワーク」と「ミステリー」の詳細な内容を明らかにすることができた。これらの成果は、日本におけるコンピテンシーへの理解と授業での活用を促進するために不可欠な知見であり、その学術的意義は高いと考えられる。
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