研究課題/領域番号 |
19K01193
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分04020:人文地理学関連
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研究機関 | 佛教大学 |
研究代表者 |
長谷川 奨悟 佛教大学, 宗教文化ミュージアム, その他 (10727340)
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研究分担者 |
麻生 将 二松學舍大學, 文学部, 講師 (00707771)
熊谷 貴史 佛教大学, 宗教文化ミュージアム, その他 (70719723)
網島 聖 佛教大学, 歴史学部, 准教授 (70760130)
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研究期間 (年度) |
2019-04-01 – 2023-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2022年度)
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配分額 *注記 |
4,160千円 (直接経費: 3,200千円、間接経費: 960千円)
2021年度: 2,340千円 (直接経費: 1,800千円、間接経費: 540千円)
2020年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
2019年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
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キーワード | 歴史地理学 / 東京美術史 / 視角資料 / 空間表現 / 表現技法 / 物質性 / 視覚資料 / 歴史地理 / 東洋美術 / 写真資料 / 地図資料 / 表現技術 / 近世地誌 / 近世都市風俗図 / 絵葉書 / 立体マンダラ / 地形図 / 視覚イメージ |
研究開始時の研究の概要 |
地図、絵画、写真などをはじめとする視覚資料は、歴史地理学研究において核心的重要性を持つ。近年の英語圏における歴史・文化地理学研究では、視覚資料の制作者が持った意図や、構図・色彩といった物質的要素をも重視した議論を行っているが、西洋美術史の概説的内容を基礎としている点で限界もある。 そこで本研究は、歴史地理学と東洋美術史の専門的研究者による共同作業から、視覚資料の空間表現が備える技術・物質的問題を検証し、歴史地理学における視覚資料の空間表現がもつ表現技法や材料の制約を具体的に検証する。
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研究成果の概要 |
本研究は、日本の歴史地理学と東洋美術史の専門的研究者が学際的に協力し、歴史地理学研究において核心的重要性を持つ、視覚資料を対象に、歴史的な視覚資料にみられる空間表現について、その技術的・物理的問題の視点から検討した。近年の欧米圏の歴史地理学や文化地理学において議論が進んでいる視覚資料に関する理論的研究を導入しつつ、日本および東洋の事例について検証・考察を進めた場合、欧米圏の西洋美術史の概説的内容を基礎とする理論的枠組みに依拠した検討には限界が認められる。そこで、日本や東洋世界の事例にみられる資料的特徴や、視覚資料をとりまく社会的背景などをふまえた理論的枠組みの構築に向けた議論に努めた。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究の学術的な意義としては、これまでほとんど意識されてこなかった視覚資料の構図や色彩といった問題に対して、欧米圏の理論的枠組みを導入しつつ、東洋美術史の研究者とともに歴史地理学における視覚資料の空間表現がもつ表現技法や材料の制約を具体的に検証するとともに、モノをとりまく諸制約、権力性、政治性との関わりを批判的に解明しようとしたことにある。 さらに、これらの研究成果の一端は、研究発表や学術論文を通じて発表するのみならず、佛教大学宗教文化ミュージアムの平常展示での絵葉書などの資料展示を通じて、社会への知的還元の実践を試みた点においても本研究の大きな特徴といえる。
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