• 研究課題をさがす
  • 研究者をさがす
  • KAKENの使い方
  1. 前のページに戻る

技術・制度・環境の連環からなる世界への人類学的・哲学的アプローチ

研究課題

研究課題/領域番号 19K01198
研究種目

基盤研究(C)

配分区分基金
応募区分一般
審査区分 小区分04030:文化人類学および民俗学関連
研究機関大阪大学

研究代表者

山崎 吾郎  大阪大学, COデザインセンター, 教授 (20583991)

研究分担者 山森 裕毅  大阪大学, COデザインセンター, 特任講師(常勤) (00648454)
研究期間 (年度) 2019-04-01 – 2023-03-31
研究課題ステータス 交付 (2021年度)
配分額 *注記
3,770千円 (直接経費: 2,900千円、間接経費: 870千円)
2021年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
2020年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
2019年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
キーワード自然と文化 / 構造主義 / 技術 / 環境 / 身体 / 人類学史 / 哲学史 / 制度 / 技術論 / 環世界
研究開始時の研究の概要

本研究では、技術環境のなかから立ち現れる「新たな人間」の姿を探求する方法、およびそのために必要な概念の検討を行うため、月1回の研究会を活動のベースとした、文化人類学・哲学の共同研究・調査をすすめる。この活動を通じて、それぞれの研究分野における手法や概念の違い・共通点を明らかにする。また、個別の事例検討に基づいて、新しい技術や制度にアプローチする方法、およびそこで創出される場や主体の変容を理解するための研究手法を新たに構想する。こうした活動を通じて、人文学を中心とするさらなる共同研究の足がかりを整備する。

研究実績の概要

3年目となる2021年度は、引き続き新型コロナウイルス感染症の影響が続き、当初予定していた学会・研究会等の国内出張、現地調査(国内出張)、国際学会(国外出張)については変更またはキャンセルとなった。このため主に予算執行計画を見直し、活動期間を延長して次年度へと繰り越す決定をした。
定期的に実施してきた研究会は、予定どおり対面で月に1回、計12回実施した。加えて、本科研の成果となる論文集(仮題『構造と自然』)の出版準備を進め、研究会、打ち合わせを行った。論集はすでに執筆を終えており、草稿の相互検討をしたのち、2022年度中に刊行予定となっている。
活動当初から準備を進めていた日本法哲学会での研究発表について、オンラインでの実施となり、「現代人類学からの「法と感情」へのアプローチ」と題した報告を行った。人類学と哲学の接点の一つとして情動へのアプローチがあること、またそれが本研究課題で扱ってきた技術・制度・環境と密接な関わりをもった主題となることについて、同学会誌に寄稿した(2022年度刊行予定)。
さらに、現代日本における人類学と哲学の共同研究の可能性について、とりわけ三木清の技術論、制度論にその萌芽がみられることについて、研究会で報告を行った。この点については、2022年度に出版予定の成果論集において詳述している。
全体として、これまでの3年間の活動により、人類学と哲学の交錯に関わる重要な論点が抽出され、今後の議論の基盤が整ったことは、順調な成果であったと考える。

現在までの達成度 (区分)
現在までの達成度 (区分)

2: おおむね順調に進展している

理由

計画していた研究会は予定通りに実施することができた。昨年度から準備を進めてきた成果物となる論文集について、順調に企画・執筆が進み、2022年度に出版できることなった。延期となっていた学会での成果報告も実施し、日本哲学のコンテクストとの交錯という新たな論点についても、研究を進めることができた。これらの活動は、2022年度刊行予定の論集へと結実し、新たな活動基盤を創出することにつながった。

今後の研究の推進方策

対面の研究会については、2022年度上半期まで継続する予定である。その後、オンラインも併用しながら研究会を実施し、本研究会の知見をさらにSTSや社会学など隣接分野の研究と関わらせながら、より規模の大きな共同研究へと発展させていく予定である。論集の成果出版や、他の科研グループとの共同での研究会の開催などが重要な活動になると考えている。

報告書

(3件)
  • 2021 実施状況報告書
  • 2020 実施状況報告書
  • 2019 実施状況報告書

研究成果

(14件)

すべて 2022 2021 2020 2019

すべて 雑誌論文 (1件) (うち査読あり 1件、 オープンアクセス 1件) 学会発表 (7件) (うち国際学会 3件、 招待講演 2件) 図書 (6件)

  • [雑誌論文] 対話ワークショップを通じた高度汎用力教育:自動運転技術の倫理的側面をテーマとして2019

    • 著者名/発表者名
      工藤充・山崎吾郎・水町衣里
    • 雑誌名

      CO* Design

      巻: 6 ページ: 33-50

    • NAID

      120006713154

    • 関連する報告書
      2019 実施状況報告書
    • 査読あり / オープンアクセス
  • [学会発表] 哲学的人間学と人類学: 三木清『構想力の論理』を読む2022

    • 著者名/発表者名
      山崎吾郎
    • 学会等名
      京都学派およびポスト京都学派における科学哲学および技術哲学研究会
    • 関連する報告書
      2021 実施状況報告書
  • [学会発表] 特定質問2022

    • 著者名/発表者名
      山森裕毅
    • 学会等名
      シンポジウム「ドゥルーズと法の問題──批判と創造──」
    • 関連する報告書
      2021 実施状況報告書
  • [学会発表] 現代人類学からの「法と感情」へのアプローチ2021

    • 著者名/発表者名
      山崎吾郎
    • 学会等名
      2021年度日本法哲学会学術大会(統一テーマ報告「法と感情」)
    • 関連する報告書
      2021 実施状況報告書
    • 招待講演
  • [学会発表] Collaborative project for research and education :a case of autonomous vehicle project2020

    • 著者名/発表者名
      Goro Yamazaki
    • 学会等名
      Community Engagement for Teaching and Research
    • 関連する報告書
      2019 実施状況報告書
    • 国際学会 / 招待講演
  • [学会発表] Automated vehicle systems and hope for the revitalization of a depopulating area in Japan2019

    • 著者名/発表者名
      Goro Yamazaki
    • 学会等名
      IUAES
    • 関連する報告書
      2019 実施状況報告書
    • 国際学会
  • [学会発表] 医療の「現場」を問い直す:ある医療人類学の視点(RTD「医療現場のフィールドワークの新しい視座」)2019

    • 著者名/発表者名
      山崎吾郎
    • 学会等名
      日本保健医療社会学会
    • 関連する報告書
      2019 実施状況報告書
  • [学会発表] 「リトルネロについて私が知っている二、三の事柄」2019

    • 著者名/発表者名
      山森裕毅
    • 学会等名
      ガタリ国際ワークショップ~リトルネロをめぐって~
    • 関連する報告書
      2019 実施状況報告書
    • 国際学会
  • [図書] オープンダイアローグ:思想と哲学2022

    • 著者名/発表者名
      石原孝二・斎藤環ほか
    • 総ページ数
      200
    • 出版者
      東京大学出版会
    • ISBN
      4130604147
    • 関連する報告書
      2021 実施状況報告書
  • [図書] メンタルヘルスの理解のために2020

    • 著者名/発表者名
      松本 卓也、武本 一美
    • 総ページ数
      300
    • 出版者
      ミネルヴァ書房
    • ISBN
      4623087425
    • 関連する報告書
      2020 実施状況報告書 2019 実施状況報告書
  • [図書] 共生学宣言2020

    • 著者名/発表者名
      志水 宏吉、河森 正人、栗本 英世、檜垣 立哉、モハーチ・ゲルゲイ、木村友美、藤目ゆき、山本ベバリーアン、澤村信英、稲場圭信、渥美公秀、宮前良平、山崎吾郎、山本晃輔、藤高和輝
    • 総ページ数
      340
    • 出版者
      大阪大学出版会
    • ISBN
      4872597087
    • 関連する報告書
      2019 実施状況報告書
  • [図書] 〈つながり〉を創りだす術2020

    • 著者名/発表者名
      大阪大学COデザインセンター、八木絵香、水町衣里
    • 総ページ数
      216
    • 出版者
      大阪大学出版会
    • ISBN
      4872597079
    • 関連する報告書
      2019 実施状況報告書
  • [図書] 文化人類学の思考法2019

    • 著者名/発表者名
      松村 圭一郎、中川 理、石井 美保
    • 総ページ数
      224
    • 出版者
      世界思想社
    • ISBN
      479071733X
    • 関連する報告書
      2019 実施状況報告書
  • [図書] よくわかる哲学・思想2019

    • 著者名/発表者名
      納富 信留、檜垣 立哉、柏端 達也
    • 総ページ数
      232
    • 出版者
      ミネルヴァ書房
    • ISBN
      4623084108
    • 関連する報告書
      2019 実施状況報告書

URL: 

公開日: 2019-04-18   更新日: 2022-12-28  

サービス概要 検索マニュアル よくある質問 お知らせ 利用規程 科研費による研究の帰属

Powered by NII kakenhi